催し報告」カテゴリーアーカイブ

飯沢耕太郎の写真集千夜一夜アーカイブ(20200630)

第一夜 森山大道『にっぽん劇場写真帖』

国際的に最も評価の高い写真家の一人、森山大道のデビュー写真集。

https://youtu.be/jzlrlWso5l8

第二夜 安井仲治『安井仲治写真作品集』

浪華の天才写真家、昭和17年に早世した安井仲治の遺作写真集をひもとく。
https://youtu.be/_ZYGtfVmWPM

第三夜 ウォーカー・エヴァンズ Walker Evans『American Photographs』

1930年代、大不況時代のアメリカをさまざまな角度から浮かび上がらせた金字塔。
https://youtu.be/idKAOTFchw8

第四夜 植田正治『童暦』

はかなくもミステリアスな山陰の子供たちの四季。植田正治の傑作写真集。
https://youtu.be/bncZWjQ8XCo

第五夜 ピーター・ビアード Peter Beard『ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム』/『ダイアリー』

アフリカにとり憑かれた稀代のアーティストの、破天荒なコラージュ作品を集成。
https://youtu.be/Mq7yLDLCHBo

第六夜 奈良原一高『スペイン 偉大なる午後』

スペインは若き日の奈良原一高の「約束の旅」。この写真集の作品を展示中に亡くなった。
https://youtu.be/Uo4ISmdxWpo

第七夜 アンリ・カルティエ=ブレッソン Henri Cartier-Bresson『The Decisive Moment(決定的瞬間)』

スナップショットの美学を確立したこの写真集は、世界中の写真家たちのバイブルとなる。
https://youtu.be/y0Kbi_W_1jM

第八夜 佐内正史『生きている』

佐内正史とグラフィックデザイナーの町口覚の共作。90年代の空気感が写り込む。
https://youtu.be/Xv5fqdtMIYU

第九夜 東松照明『太陽の鉛筆』

沖縄の本土復帰の前後の日々。東松照明の「原点回帰」の写真集。
https://youtu.be/RFoYl3jak_M

第十夜 アウグスト・ザンダー August Sander『時代の肖像(Antlitz der Zeit)』

「20世紀の人間たち」という、未完に終わった壮大な写真プロジェクトの中間報告。
https://youtu.be/m0QHvdcpARw

第十一夜 川田喜久治『地図』

謎めいた「魔法の書」。全ページ観音開きのレイアウトで戦争の記憶をあぶり出す。
https://youtu.be/Qbz7oYejJZg

第十二夜 牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』

60枚の写真によって、「自己と他者」の関係の見取り図を細やかに描き出す。
https://youtu.be/kYw_uymyAs4

第十三夜 W.H.F.トルボット W.H.F.Talbot『自然の鉛筆』The Pencil of Nature
写真術の発明者の一人、イギリスのトルボットが刊行した「世界最初の写真集」を紹介する。
https://youtu.be/wKZ0LeQD2fg

第十四夜 ロバート・フランク Robert Frank『私の手の詩』The Lines of My Hand
フランクは名作『アメリカ人』刊行後、一時写真家としての活動を休止した。ニューヨークを訪ねた一人の日本人が、彼を写真の世界に引き戻す。
https://youtu.be/CxXQ75ohtas

第十五夜 川内倫子 『うたたね』
国際的にも評価が高い川内倫子のデビュー写真集『うたたね』には、その前身となるポートフォリオがあった。その2冊の『うたたね』を比較する。
https://youtu.be/kHRMX4xtJoE

第十六夜 土門拳『ヒロシマ』
「リアリズム写真」を追求した土門拳の渾身の力作ドキュメンタリー。
https://youtu.be/4iI_1fn4W0w

第十七夜 エド・ファン・デル・エルスケン Ed Van Der Elsken「セーヌ左岸の恋』Love on the Left Bank
無一文でオランダからパリに来たエド・ファン・デル・エルスケンの青春ストーリー。
https://youtu.be/dr5o92yewXc

第十八夜 深瀬昌久 『鴉』
『鴉』は深瀬昌久の孤独の象徴か? 自分とは何かを問い続けた写真家の軌跡。
https://youtu.be/Z26Oad8_olM

第十九夜 篠山紀信『晴れた日』
山口百恵、田中角栄、ジョン・レノン、長嶋茂雄ーーーーー
1970年代の「今」を篠山紀信が丸ごと写し取る。
https://youtu.be/4TcCVuw0uJI

第二十夜 ルイス・キャロル『写真家ルイス・キャロル』Lewis Carroll Photographer
『不思議の国のアリス』の著者、ルイス・キャロルは希代の「少女写真家」だった。その秘密を探る。
https://youtu.be/6NssMLrexwE

第二十一夜 山沢栄子『遠近』(未來社)
2019年に西宮市大谷記念美術館、東京都写真美術館で展覧会が開かれた山沢栄子(1899〜1995)は、日本の女性写真家の草分けの一人。カリフォルニアで写真を学び、大阪にスタジオを開設してポートレートや抽象写真を制作した。
https://youtu.be/QO8GOw15okQ

第二十二夜 ダイアン・アーバス『diane arbus』(aperture)
ダイアン・アーバスは1971年に自殺したアメリカの女性写真家。
1972年にニューヨーク近代美術館で開催された回顧展は、写真部門始まって以来の入場者数を数えた。
そのカタログを兼ねた本書は、ロングセラーとして版を重ねている。

写真集千夜一夜アーカイブ (20200607)

第一夜 森山大道『にっぽん劇場写真帖』

国際的に最も評価の高い写真家の一人、森山大道のデビュー写真集。

https://youtu.be/jzlrlWso5l8

第二夜 安井仲治『安井仲治写真作品集』

浪華の天才写真家、昭和17年に早世した安井仲治の遺作写真集をひもとく。
https://youtu.be/_ZYGtfVmWPM

第三夜 ウォーカー・エヴァンズ Walker Evans『American Photographs』

1930年代、大不況時代のアメリカをさまざまな角度から浮かび上がらせた金字塔。
https://youtu.be/idKAOTFchw8

第四夜 植田正治『童暦』

はかなくもミステリアスな山陰の子供たちの四季。植田正治の傑作写真集。
https://youtu.be/bncZWjQ8XCo

第五夜 ピーター・ビアード Peter Beard『ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム』/『ダイアリー』

アフリカにとり憑かれた稀代のアーティストの、破天荒なコラージュ作品を集成。
https://youtu.be/Mq7yLDLCHBo

第六夜 奈良原一高『スペイン 偉大なる午後』

スペインは若き日の奈良原一高の「約束の旅」。この写真集の作品を展示中に亡くなった。
https://youtu.be/Uo4ISmdxWpo

第七夜 アンリ・カルティエ=ブレッソン Henri Cartier-Bresson『The Decisive Moment(決定的瞬間)』

スナップショットの美学を確立したこの写真集は、世界中の写真家たちのバイブルとなる。
https://youtu.be/y0Kbi_W_1jM

第八夜 佐内正史『生きている』

佐内正史とグラフィックデザイナーの町口覚の共作。90年代の空気感が写り込む。
https://youtu.be/Xv5fqdtMIYU

第九夜 東松照明『太陽の鉛筆』

沖縄の本土復帰の前後の日々。東松照明の「原点回帰」の写真集。
https://youtu.be/RFoYl3jak_M

第十夜 アウグスト・ザンダー August Sander『時代の肖像(Antlitz der Zeit)』

「20世紀の人間たち」という、未完に終わった壮大な写真プロジェクトの中間報告。
https://youtu.be/m0QHvdcpARw

第十一夜 川田喜久治『地図』

謎めいた「魔法の書」。全ページ観音開きのレイアウトで戦争の記憶をあぶり出す。
https://youtu.be/Qbz7oYejJZg

第十二夜 牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』

60枚の写真によって、「自己と他者」の関係の見取り図を細やかに描き出す。
https://youtu.be/kYw_uymyAs4

第十三夜 W.H.F.トルボット W.H.F.Talbot『自然の鉛筆』The Pencil of Nature
写真術の発明者の一人、イギリスのトルボットが刊行した「世界最初の写真集」を紹介する。
https://youtu.be/wKZ0LeQD2fg

第十四夜 ロバート・フランク Robert Frank『私の手の詩』The Lines of My Hand
フランクは名作『アメリカ人』刊行後、一時写真家としての活動を休止した。ニューヨークを訪ねた一人の日本人が、彼を写真の世界に引き戻す。
https://youtu.be/CxXQ75ohtas

第十五夜 川内倫子 『うたたね』
国際的にも評価が高い川内倫子のデビュー写真集『うたたね』には、その前身となるポートフォリオがあった。その2冊の『うたたね』を比較する。
https://youtu.be/kHRMX4xtJoE

第十六夜 土門拳『ヒロシマ』
「リアリズム写真」を追求した土門拳の渾身の力作ドキュメンタリー。
https://youtu.be/4iI_1fn4W0w

第十七夜 エド・ファン・デル・エルスケン Ed Van Der Elsken「セーヌ左岸の恋』Love on the Left Bank
無一文でオランダからパリに来たエド・ファン・デル・エルスケンの青春ストーリー。
https://youtu.be/dr5o92yewXc

第十八夜 深瀬昌久 『鴉』
『鴉』は深瀬昌久の孤独の象徴か? 自分とは何かを問い続けた写真家の軌跡。
https://youtu.be/Z26Oad8_olM

第十九夜 篠山紀信『晴れた日』
山口百恵、田中角栄、ジョン・レノン、長嶋茂雄ーーーーー
1970年代の「今」を篠山紀信が丸ごと写し取る。
https://youtu.be/4TcCVuw0uJI

「飯沢耕太郎の千夜一夜」のアーカイブ一覧(配信済みの番組)20200531

「飯沢耕太郎の千夜一夜」のアーカイブ一覧(配信済みの番組)20200531

「飯沢耕太郎の千夜一夜」は、これまでに18回の配信をしてきました。
以下のランアップです。ぜひご覧ください。

配信は当面の間は無料です。
いいね、と思ったら、是非是非、めぐたま商店から投げ銭をお願いします。
「めぐたま商店」
https://megutamatokyo.stores.jp

そして、写真集食堂めぐたまもイートインを始めています。
風が吹き抜ける気持ちのいい空間です。本物の写真集を見にお越しください。お待ちしています。

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第一夜 森山大道『にっぽん劇場写真帖』
https://youtu.be/jzlrlWso5l8

第二夜 安井仲治『安井仲治写真作品集』
https://youtu.be/_ZYGtfVmWPM

第三夜 ウォーカー・エヴァンズ Walker Evans『American Photographs』
https://youtu.be/idKAOTFchw8

第四夜 植田正治『童暦』
https://youtu.be/bncZWjQ8XCo

第五夜 ピーター・ビアード Peter Beard『ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム』/『ダイアリー』
https://youtu.be/Mq7yLDLCHBo

第六夜 奈良原一高『スペイン 偉大なる午後』
https://youtu.be/Uo4ISmdxWpo

第七夜 アンリ・カルティエ=ブレッソン Henri Cartier-Bresson『The Decisive Moment(決定的瞬間)』
https://youtu.be/y0Kbi_W_1jM

第八夜 佐内正史『生きている』
https://youtu.be/Xv5fqdtMIYU

第九夜 東松照明『太陽の鉛筆』
https://youtu.be/RFoYl3jak_M

第十夜 アウグスト・ザンダー August Sander『時代の肖像(Antlitz der Zeit)』
https://youtu.be/m0QHvdcpARw

第十一夜 川田喜久治『地図』
https://youtu.be/Qbz7oYejJZg

第十二夜 牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』
https://youtu.be/kYw_uymyAs4

第十三夜 W.H.F.トルボット W.H.F.Talbot『自然の鉛筆』The Pencil of Nature
写真術の発明者の一人、イギリスのトルボットが刊行した「世界最初の写真集」を紹介する。
https://youtu.be/wKZ0LeQD2fg

第十四夜 ロバート・フランク Robert Frank『私の手の詩』The Lines of My Hand
フランクは名作『アメリカ人』刊行後、一時写真家としての活動を休止した。ニューヨークを訪ねた一人の日本人が、彼を写真の世界に引き戻す。
https://youtu.be/CxXQ75ohtas

第十五夜 川内倫子 『うたたね』
国際的にも評価が高い川内倫子のデビュー写真集『うたたね』には、その前身となるポートフォリオがあった。その2冊の『うたたね』を比較する。
https://youtu.be/kHRMX4xtJoE

第十六夜 土門拳『ヒロシマ』
「リアリズム写真」を追求した土門拳の渾身の力作ドキュメンタリー。
https://youtu.be/4iI_1fn4W0w

第十七夜 エド・ファン・デル・エルスケン Ed Van Der Elsken「セーヌ左岸の恋』Love on the Left Bank
無一文でオランダからパリに来たエド・ファン・デル・エルスケンの青春ストーリー。
https://youtu.be/dr5o92yewXc

第十八夜 深瀬昌久 『鴉』
『鴉』は深瀬昌久の孤独の象徴か? 自分とは何かを問い続けた写真家の軌跡。
https://youtu.be/Z26Oad8_olM

めぐたま6周年パーティ レポート

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めぐたま6周年パーティ レポート

めぐたまは、2020年2月22日で無事に6周年を迎えました。
これも皆様のお陰です。本当にありがとうございます。

そして、23日はお祝いのパーティ。
13時30分から21時までの間に約90人の方がご来場。
本当に、いろいろな方とお話できて幸せな時間でした。
お越しいただいた方、ありがとうございました!

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午前中に上映した「世界で一番美しい本を作る男」のゲスト、この映画の買付と配給を担当した大野留美さん(テレビマンユニオン)の乾杯の音頭で、パーティの始まり始まり。

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お料理がいろいろ、並びます。

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*フキノトウの天ぷら

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*蓮根素揚げ

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*鶏皮ポン酢

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*ハムカツ

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*サーモンのマリネサラダ

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*バリ風サテ

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*蒸鶏の棒棒鶏ソース

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*シュバイネブラーテン(さわやか豚のドイツ風煮込み)シュピッツエル、ブロッコリ

*回鍋肉
*大山鶏のハーブ焼き

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*大根と椎茸人参の煮もの

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*ポテトのグラタン
*菜の花の辛し和え

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*カレーの炊き込みご飯

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*玄米キツネご飯

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*トマトと玉子のスープ(蒸し鶏のスープで)

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お酒もいろいろ。

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キッチンでは、スタッフが次々と料理していきます。

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今年のショータイムは三太郎。

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おかどさんは金太郎。

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飯沢さんは浦島太郎。

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ときたまは桃太郎。

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替え歌を歌って踊ります。
伴奏は、飯沢さんのウクレレ。
動画は、めぐたまで雅楽の催しをしてくださっている三田徳明さんから送っていただきました。ありがとうございます。

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桃太郎の「きびだんご」ならぬ「めぐたま特製兵糧丸」を配ります。
日持ちがするので、お土産で食べてもOK。
戦国版カロリーメイトです。

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おしゃべりしたり、写真集を見たり、ご飯食べたり飲んだり、、、。

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当日来られなかったサイトウマサミツさんから、素敵なお祝いが届きました。
めぐたまに飾ってあるので、見に来てください。

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最後は、撮影をしてくださった大林隆司さんとの記念写真です。
大林さん、ありがとうございました!おかげでいい記念のブログが書けました。

7周年に向かい、めぐたまをより美味しく楽しい場所にしていきます!
これからもよろしくお願いいたします。

飯沢耕太郎の写真集を読むvol.46 「ソール・ライター、ふたたび!」イベントレポート

 

1月26日に、2020年最初の「飯沢耕太郎と写真集を読む」を開催しました。この日のテーマは、Bunkamuraザ・ミュージアムで「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」展が開催されている、写真家・ソール・ライターについて。

薄紅色の傘、1950年代(© Saul Leiter Foundation)

薄紅色の傘、1950年代(© Saul Leiter Foundation)

 

展覧会のコーディネートをした佐藤正子さん(コンタクト)と、ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』(監督・撮影:トーマス・リーチ)の買い付け、配給をした大野留美さん(テレビマンユニオン)のおふたりをゲストにお迎えしました。

(左から)飯沢さん、佐藤さん、大野さん

(左から)飯沢さん、佐藤さん、大野さん

 

めぐたまのイベントでソール・ライターを取り上げるのは2回目。前回は2年前の2017年にBunkamuraザ・ミュージアムでソール・ライターの国内初個展が開催された際に、佐藤正子さんとキュレーターのポリーヌ・ヴェルマールさん(ニューヨーク国際写真センター)にお話を伺いました。

2017年のトークイベントのようす

2017年のトークイベントのようす

講座レポート

連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」 一日『ソール・ライター』DAY

(2017年4月29日開催)

 

 

ソール・ライターは、写真表現においてモノクロームが主流であった1950年代頃から、自身が暮らしているニューヨークのダウンタウン、イーストビレッジを撮り続けます。2006年にドイツの出版社シュタイデルから刊行された1冊の写真集『Early Color』によって、その大胆な構図と豊かな色彩感覚で多くの人を魅了し、一躍脚光を浴びた写真家です。

『Early Color』(2006年)

『Early Color』(2006年)

 

2013年には、ソール・ライターの日常と人生哲学を映した映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』がニューヨークで初上映されます。大野留美さんは、日本においてソール・ライターを知る人がほとんどいない状況のなか、日本上映を推し進めました。2015年に日本での上映が実現し、上映期間の延長が決まるほど、映画はヒットします。

映画の予告編

映画の予告編

 

大野さんが、日本でソール・ライター作品を見られる機会があればと思っていた頃、佐藤正子さんは、ソール・ライター財団から日本での展覧会開催の提案をうけ、開催に向けて動き出します。

それが、2年前の2017年にBunkamuraザ・ギャラリーで開催された「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展でした。写真展では異例の8万5千人を超える観客動員で大ヒットとなります。

大野さんから日本語字幕の翻訳をてがけた柴田元幸さんとのエピソードもお話いただきました

大野さんから日本語字幕の翻訳をてがけた柴田元幸さんとのエピソードもお話いただきました

 

おふたりの尽力によって日本でも有名になったソール・ライター。前回のBunkamuraザ・ミュージアムの展示は、ファッション雑誌での仕事や、浮世絵や絵画の影響など、ソール・ライターの作品の特徴をひも解く展示でした。今回は、前回とは異なる視点で構成されており、調査のなかで新たに発見されたカラーフィルムによるスライドの再現映像や、コンタクトプリントが展示され、妹のデボラや、パートナーのソームズ、というソール・ライターにとって大切な二人の女性を撮った写真を取り上げるなど、ソール・ライターの人生から彼の写真の魅力を知る展覧会となっています。

ソール・ライターのコンタクトプリント

ソール・ライターのコンタクトプリント

 

トークの最後に、おふたりにソール・ライターの人気の理由をお聞きしました。

大野さん

「人気がでると思ったから、としか言えないのですが、7年前に映画をみたときに、日本の人は絶対にこの世界観が好きだと感じました。彼がカラー写真を撮り始めたのが1950年代ということは昭和25年。昭和25年にカラーで、この構図。デジタルカメラのように、撮影した写真をすぐ見ることができないのに、こんな写真を撮っていたということ自体が驚きですし、そういった時の流れを感じさせない普遍性はすごいと思います。」

 

佐藤さん

「とくに若い人が興味を持ってくれていて、写真だけでなく、展覧会会場や図録に掲載したソール・ライターの言葉に敏感に反応しているようでした。将来に期待を持ちづらい時代で、若い人ほど不安を感じやすいと思いますが、ソールの写真は、身の回りに美しい場所や瞬間があることを教えてくれますし、彼の言葉は、“そんなに頑張らなくてよい”と哲学的な言葉をさりげなくかけてくれる。今の日本にソール・ライターの写真が求められているのではないでしょうか。ソールの写真は、『自分も写真を撮りたい』という気持ちにさせてくれる。インスタグラムで誰もが発信できる今、写真の世界の入り口としても、受け入れられているように思います。」

 

トークのあとは、参加者の皆さんと一緒にお昼ご飯を食べ、実際に展覧会も見に行きました。

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次回の開催は、2月23日(日)。

再び大野留美さんをお迎えし、大野さんが買い付けたもうひとつの映画、『世界一美しい本を作る男〜シュタイデルとの旅〜』の上映会を行います。(詳細はこちら

 

文/写真:館野 帆乃花