催し報告」カテゴリーアーカイブ

「第54回身体に美味しい文化講座 …今年の夏は 沖縄•タケシィ•三線ナイト…」レポート

【「第54回身体に美味しい文化講座 …今年の夏は 沖縄•タケシィ•三線ナイト…」レポート】

2024年7月30日、沖縄三線にぴったりの暑さの中、タケシィのライブが行われました。


お馴染みの沖縄の曲やら、沖縄伝統音楽。
手拍子や掛け声でお客さんたちを巻き込みながら、沖縄らしい元気な曲が一杯です。
最後はタケシィの唄声に合わせ、会場は踊りの渦!
やはり、沖縄の歌と言ったら踊らなくちゃ、ですね。

一汗かいた後は、おかどめぐみこによる沖縄料理の宴。


スヌイのウサチ―
(もずくときゅうりともやしのあえもの)


麩チャンプルー
(めぐたま名物 沖縄麩と豚肉の炒め物)


シブインブシー
(冬瓜の味噌煮込み)


チキナ―タシャー
(からし菜と豆腐の炒め物)


ゴーヤのサラダ
(ゴーヤと赤玉ねぎのサラダ)


フーチーバージューシー
(ヨモギ入り炊き込みご飯)


島豆腐とアーサー汁
(島豆腐とヒトエグサの汁)


塩黒糖とかめせんべい

泡盛  宮里 春雨カリー 30度  
飲みやすさ・味わいに定評。カリーとは「めでたい」などの意。

沖縄の歌とご飯、すっかり気分は沖縄になった一夜でした。
タケシィさん、お越しいただいた皆様、ありがとうございました!

「飯沢耕太郎と写真集を語りつくす Vol.19 『黙想録—横谷宣』」レポート

「飯沢耕太郎と写真集を語りつくす Vol.19 『黙想録—横谷宣』」レポート

大変遅くなりました。2024年7月10日に開かれました「飯沢耕太郎と写真集を語りつくす Vol.19 『黙想録—横谷宣』」の様子をお伝えします。


この日のために名古屋から来られた横谷宣さん。
飯沢さんが聞き手になり、はなしがはずみます。

スクリーンには写真集に収録された写真を投影されます。
右側のお二人は、この写真集、そして展覧会実現に向けて奔走された田中真知さん、尾崎靖さん。

おやつは、めぐたま特性写真機クッキー。


会場写真は写真集『黙想録』(6,800 円+税)の出版社である「書肆みなもと」の木村潤さんにご協力いただきました。ありがとうございます。
なお、写真集は「書肆みなもと」のサイトから購入できます。
https://shosi-minamoto.com/

「落語と江戸料理の会   めぐたま寄席 第19回 柳亭小燕枝師匠」レポート

【「落語と江戸料理の会   めぐたま寄席 第19回 柳亭小燕枝師匠」レポート】

2024年6月14日に行われた「落語と江戸料理の会   めぐたま寄席 第19回 柳亭小燕枝師匠」は、満員御礼のなか、楽しく美味しく開かれました。

まず最初は、柳亭小燕枝師匠が二席。

そして、2部の江戸料理の宴の始まりは小燕枝師匠の乾杯から。

*ウエルカム おにぎり 
めぐたま名物、会社帰りの方に好評な、小腹を満たすウエルカムドリンクならぬ、ウエルカムおにぎり。

*かつお生り節おろし大根
『日々徳用倹約角力取組 魚類方』より。
江戸っ子が女房を質にいれても争って食べた初かつお。かつおは「二日目は矢次早なり初なまり」と読まれるほど足がはやいので、次の日にはなまり節にして食していた。
江戸後期の庶民の節約料理番付である『日々徳用倹約角力取組 魚類方』には、なまり(生り節)がいくつか登場する。人気の食材なのですね。この料理は、大根おろしと山葵でさっぱりと食べます。

*唐秬卵(とうきびたまご)
『万宝料理秘密箱 卵百珍』より。
「是は唐きびの 寒晒の粉を三合ほど 水にて能とき合セ これもとろろ汁の位にときて其中へ卵を 十ヲ入て 是も よくよくとき合セ さてみりん酒を二合ほど入レて 内こしきにて  むすへし 是も 茶料理には 一段とよろし」とある。

*砕き豆腐(豆腐百珍 佳品より)
「豆腐水をしぼりよくつかみくづし 青菜を微塵にきざみ とうふと等分にして 油をよくにたたせ 先にとうふをいれてよくかきまわし 次に青菜を入れ またよくかきまわし 醤油にて味つくる也 十丁に油に二合あまりの分量也」とある。

*素麺大根 
『大根一式料理秘密箱』より。
夏の辛い大根を細かい線に切って素麺に見立てた料理。水にさらすことによって、辛さが和らぎ食べやすくなる江戸っ子の知恵。

*茄子の白酢がけ
『八百善料理通』より。
出盛りの茄子の紫に白酢をかけて、目にも美しく食慾をそそられる一品。

*ほたるめし
『名飯部類』より。
蛍の季節、黒豆を蛍に見立てたご飯。
極上の信楽煎茶で食すとある。
 

*甘味 宗久餅
『古今名物御前菓子秘伝抄』より。
茶人今井宗久が考案したといわれている餅菓子。上新粉、もち粉に味噌を加えたほどよい歯ごたえが身上。くるみ入り。

小燕枝師匠、参加していただいた皆様、ありがとうございました。
そして、人物写真は木村直軌さんの撮影です。感謝感謝。

次回、「落語と江戸料理の会」はなんと20回!
特別な趣向を考えています。
お楽しみに!

第53回 身体に美味しい文化講座 金 大偉 満洲民族のルーツをたどる[1] ☆究極の満洲シャーマニズムの集大成映画『天空のサマン』☆レポート

【第53回 身体に美味しい文化講座
金 大偉 満洲民族のルーツをたどる[1]
☆究極の満洲シャーマニズムの集大成映画『天空のサマン』☆レポート】

2024年5月19日、「第53回 身体に美味しい文化講座  金 大偉 満洲民族のルーツをたどる[1]☆究極の満洲シャーマニズムの集大成映画『天空のサマン』☆」が開かれました。


金 大偉監督の父のルーツである満州民族のルーツをたどる映画『天空のサマン』。
この映画で金さんは、なんと監督・音楽・撮影・製作と、四役も務めています。
天地人を結ぶ、満州族の魂を描こうとするこの作品の細部にまで。彼の想いの詰まっています。


上映の後は、金さんから、映画作りのエピソード、そして、中国の満州シャーマニズムの現状をお話いただきました。

第2部は、店主のおかどめぐみこより満洲料理の時間です。

料理の説明をするおかどさん、

◆東北大拉皮(東北板春雨の胡麻ソース和え)

◆豚肉水餃(豚肉の水餃子)

◆突椒土豆絲(ジャガイモ細切り唐辛子炒め)

◆干炸秘制小拝(特製タレ漬けスペアリブの唐揚げ)

◆醤茄子(茄子の東北味噌炒め)

◆小白菜西紅柿疱塔湯(トマトと白菜の満洲名物すいとん)

◆馬拉糕(マーラカオ 中華蒸し菓子)

心に残る映画と、お料理の夕べ。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
そして、金さん、いい映画でした。太鼓のリズムがまだ耳に残っています。いろいろありがとうございました。

次回の 「身体に美味しい文化講座」は
「第54回身体に美味しい文化講座
…今年の夏は 沖縄•タケシィ•三線ナイト…」

日時:2024年7月28日(日)
  スタート 15:30~(受付17:00~)
会費:5,500円(演奏と沖縄料理)
場所:恵比寿/写真集食堂 めぐたま 
   東京都渋谷区東3-2-7
   https://megutama.com
演奏・唄:タケシィ
料理人 :おかどめぐみこ
要予約:お問い合わせは
畠中 lhasa-h@ezweb.ne.jp
   めぐたま      
   megutamatokyo@gmail.com

*写真/畠中恵子

[第52回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【10】  華やかなりし奈良・天平時代~大仏建立と雅の世界] レポート

[第52回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【10】  華やかなりし奈良・天平時代~大仏建立と雅の世界] レポート

2024年3月30日に行われた「第52回身体に美味しい文化講座」は、毎年一回のお楽しみ、雅楽の登場、「雅楽と料理を楽しむ夕べ【10】  華やかなりし奈良・天平時代~大仏建立と雅の世界」です。

まずは、三田先生による、分かりやすく面白い雅楽のお話。


三田徳明さん率いる三田徳明雅楽アンサンブルの天平の雅楽の演奏。

そして、特別に舞っていただいた上半身が人で下半身が鳥の迦陵頻(かりょうびん)の舞い。


●「蘇(そ)」 
牛乳を、弱火で、気長に煮詰めたもの。


●「鰊のきたひ鼓漬け、鰹の生ぶし」
「きたひ」は乾燥したもの。「鼓」は味噌の前身。豆を発酵させたもの。


●ししくしろ(家猪の串焼き)
「しし」は肉、「くしろ」は串。肉の串焼き。


●荷根(はちすね、蓮根)と大根と山芋の煮物
調味料(めぐり)をつけて、食べる。


*調味料(めぐり) 
塩•酒•酢•醤(ひしお)


★若菜のひたし 


★水葱(なぎ)の羹(あつもの)


★あらめのかしき飯 
「あらめ』海藻の一種。「かしく」は炊くの意味。


★唐菓子 桂心 
「八種の唐菓子(やくさのからくだもの)」より。
桂心は米粉やもち粉等にシナモンを練りこんだ揚げ菓子。
  
来年も、また3月頃にやります。是非、間近で聞く雅楽と、三田先生のお話、楽しみにお越しくださいませ。