第20回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【4】 鎌倉から安土桃山時代へ~戦国武家の雅楽レポート
3月31日、第20回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【4】 鎌倉から安土桃山時代へ~戦国武家の雅楽が行われました。
楽しくわかりやすい三田徳明さんの雅楽の説明から、始まりました。
三田徳明さん
http://gagaku.asia
三田徳明雅楽アンサンブルの演奏は、おなじみの越天楽から始まり、戦国時代の楽曲へと続きます。
2部は、戦国の料理。
秀吉の好物を中心に、おかどめぐみこが作りました。
戦国時代、膳にお料理を乗せてもてなした。
前田利家が凱旋した秀吉を京都の自邸でもてなした時には、十三膳あったそうだ。
ウエルカムおにぎりは/豆味噌をぬった麦飯の握り飯
麦は炭水化物をエネルギーにするビタミンB1が豊富。尾張出身の秀吉は、大豆100%の豆味噌を好んで、握り飯に薄くぬって味付けして好んで食べた。
兵糧丸 戦国版カロリーメイト
白玉粉、小麦粉、そば粉、黄粉、擦り胡麻、酒を練って作る。
焼き蛸
蛸に含まれているタウリンは、脳機能の活性化、疲労回復などに効果があり、秀吉の頭脳、活力の源となった。
味付けはたれみそで。
たれみそは豆味噌を水で溶いて、袋で濾して調味料として使う。
イノシシの炙り
戦場では取れた獲物を焼く、むす、シルト余すところなく食べた。
大根とゴボウの煮物
天下人になっても牛蒡と大根がほしい!
城持ち大名になってからの秀吉は、タコやイカ、アワビなどの海産物を好んで食べたが、根菜が好きで、生涯食膳から欠かさなかった。
特に牛蒡は食物繊維、大根は消化酵素を含み、消化機能を助けた。
あいまぜ
ありあわせの材料を細く切って、混ぜ合わせたもの。三杯酢やたれみそ味で。
あつめ汁(集め汁)
文禄3年前田利家が凱旋した秀吉を京都の自邸でもてなしたときの13膳の中の1品。
秀吉の好きな八丁味噌で味を調えた。
飯 割粥と焼き味噌
晩年の秀吉が好んで食べた割粥。米の一粒一粒を三分の一くらい砕いてから炊くおかゆで、消化が良くて内臓に負担がかからない。
焼き味噌は八丁味噌、黒ゴマ、生姜、砂糖、酒で作る。
甘味 芋籠(いもごみ)
米粉に山芋をすり混ぜて、昆布で包み、たれみそで煮て、小口切りにしたお菓子。
白みそやきな粉をかけて食べる。
芋の芋縄(ずいき)
いものくきを荷縄になつて、味噌で煮て荷を引からげてきたほどに、その縄をひつきざんで水に入れ、こねまわせば汁の実になる。(雑兵物語より)
次回は
【第21回 身体に美味しい文化講座…和田文緒の香りとハーブを楽しむ会…南プロヴァンスの暮らしとハーブを五感で味わうひと時】です。
ぜひお越しください。詳しくは下記に。
https://megutama.com/test/wp-admin/post.php?post=5328&action=edit&message=6