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飯沢耕太郎と写真集を読む! 第19回 植田正治

飯沢耕太郎と写真集を読む! 第19回 植田正治

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©Shoji Ueda Office のコピー
植田正治
©Shoji Ueda Office

ただいま、キャンセル待ちです。

今回は、没後も日本やヨーロッパで写真集の刊行が相次ぎ、高い人気を保っている植田正治(1913〜2000)を取り上げます。山陰の地を舞台に『童暦』(1971年)、『音のない記憶』(1974年)、『白い風』(1981年)などの名作写真集を刊行し、叙情性と造形性を合体させた独自の写真世界を確立した植田正治。その作風を示す「植田調(Ueda-Cho)という言い方は、今やヨーロッパでも通用するほどです。今回フランスの出版社Chose Communeから、斬新な編集・造本で刊行された写真集『shōji ueda』の刊行にあわせて、同書の紹介を兼ねたトークイベントを開催します。『shōji ueda』の日本での販売を担当するtwelevebooksの濱中敦史さん、植田正治のお孫さんである植田正治事務所の増谷寛さんも参加予定。ぜひ、足をお運びください。(飯沢耕太郎)

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©Shoji Ueda Office courtesy of Chose Commune

『shōji ueda』
作家:植田正治 短編小説:堀江敏幸(和・英・仏) 出版社:Chose Commune
販売価格:10,000 円(税別)
*当日、販売します。

1月17日(日)
10:00~11:30

ゲスト/増谷寛さん(植田正治事務所)
    濱中敦史さん(twelevebooks)

料金 2500円(三年番茶付き)

学生割引 1500円(三年番茶付き)

定員 15名

場所 めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。

*飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。(休日ランチ1500円)

2015年の科学、医療10大トピック&大忘年会

2015年の科学、医療10大トピック&大忘年会

がん治療は今後どうなるのだろう?
遺伝子の事はどこまで分かっているのだろう?
などなど、、、。

一般の人がなかなか知る事の出来ない、科学、医療の最前線の話題を分かりやすくおもしろく宮川さんに話していただきます。

宮川さんのトークの後は、大忘年会。
飲んで、食べて、ワイワイと楽しくやりましょう。
トークのみ、忘年会のみのご参加も受け付けます。

日時 12月20日(土)
10時〜12時 トーク
12時から15時 忘年会
会費
5000円(トーク、忘年会、乾杯のワイン、三年番茶つき)
*トークのみの方 2500円
*忘年会のみの方 3500円

講師 宮川隆さん
名古屋市立大学薬学部卒業、南カリフォルニア大学(USC)国際薬学臨床研修修了、東京大学大学院理学系研究科修了
薬剤師、理学博士のほか10種類くらいの資格を持つ。
現在は、東京大学大学院医学系研究科 人体病理学教室 特任助教、環境省「原子力災害影響調査等事業」メンバー、日本アイソトープ協会 放射線取扱主任者講習・作業環境測定士講習講師、リクルートメディカルキャリアコラム執筆など
本業の合間に、わかりやすくサイエンスを伝える活動に力をいれている。

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。

「飯沢耕太郎と写真集を読むvol.18 石内都」講座レポ

 

5000冊もの写真集からお気に入りを手にとり、美味しいごはんと写真集を味わう。
めぐたまは「写真の楽しさをおいしく味わえる」場所です。

11月22日の日曜日、今年最後の「飯沢耕太郎と写真集を読む」が開催されました。
写真集の持ち主である飯沢さんが“写真集の味わい”についてお話しするこの講座も、今回で18回目になります。(これまでの講座の様子はこちら

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この日取りあげた写真家は、石内都さん。
1947年に群馬県で生まれ、1979年には女性で初めて木村伊兵衛写真賞を受賞しています。
今となっては女性の写真家は珍しくありませんが、被写体に対して、時に強い感情をぶつけ、時には大きな受容性を持って捉える彼女は、男ばかりの世界で一目置かれる存在でした。

美大生の頃、染色をしていた彼女は「私にもやれそう」と我流で暗室作業を習得したそうです。
染料を使って布を染めていくように、薬品を使って印画紙に像を定着させていくことに魅せられた初期の作品は、強いコントラストとくっきりと浮かび上がる粒子が特徴的です。

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「石内都」は本名ではなく、母の旧姓。
母の名前で活動しながらもその関係は複雑で、母とはなかなか心が通い合わず、1979年に刊行された『絶唱・横須賀ストーリー』は、幼少期に過ごした横須賀を、強い主観的な感情をぶつけるように写しています。

一方で1981年の『Endless Night 2001 連夜の街―石内都写真集』では、日本全国のかつて遊郭として賑わった街をめぐり、寂れた建物のディテールを丁寧にそして客観的に捉えました。

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主観と客観。対極的な『絶唱・横須賀ストーリー』と『Endless Night 2001 連夜の街』に共通するのは、過去の痕跡を捉えていく姿勢。
それは、『1・9・4・7』(1990年)へと通じていきます。
『1・9・4・7』は彼女と同じ「1947年生まれの女性」の手と足をクローズアップで捉えた写真集です。
一人一人の皮膚に刻まれた歴史を受け止めるように、1枚1枚を丁寧に写しています。

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その後の写真集『1906・to the skin』(1994年)『さわる―Chromosome XY』(1995年)では人の皮膚に関心を強めますが、新たな転機となったのが『Mother’s』(2002年)でした。
彼女は、やっとわだかまりが解けてきた頃に亡くなってしまった母親の下着や口紅、靴などの遺品を「残された皮膚」として、写真に収めていきました。
『Mother’s』の写真は2005年のヴェネツィア・ビエンナーレで展示され、国際的な評価が高まり、石内都は新たな飛躍を遂げます。

その後、広島市現代美術館の依頼で、原爆の被爆者の衣服を撮影した『ひろしま』(2008年)でも『Mother’s』のように、布の物質的な存在感を超え、かつていた、今はもういない存在のただよう気配を感じさせます。

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最近では、メキシコの女性画家フリー・ダカーロの遺品をめぐる旅がドキュメンタリー映画になるなど、ますます注目を集める石内都。
1つの写真集が次の作品へとつながっていき、その跡を追っていくことで石内さんの写真をより深く味わえることが、飯沢さんのお話から伝わってきました。

次回は来年、1月17日(日)を予定しております。
テーマは植田正治について。
来年もたくさんのご参加をお待ちしております。

【次回講座のごあんない】
飯沢耕太郎と写真集を読むvol.19 植田正治
2016年1月17日(日)
10:00~11:30
料金 2500円(三年番茶付き)
学生割引 1500円(三年番茶付き)
定員 15名
場所 めぐたま
* お申し込み megutamatokyo@gmail.com
*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。
*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。キャンセルまちのお客様もいるので、キャンセルの場合は必ずご連絡ください。

*講座のあと飯沢さんと一緒にランチを召し上がることもできます。(休日ランチ1500円)

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写真/文 館野帆乃花

第7回 身体に美味しい文化講座…村井弦斎『食道楽』… 華やかなりし明治の素敵な料理の世界へのお誘い

第7回 身体に美味しい文化講座
…村井弦斎『食道楽』…
華やかなりし明治の素敵な料理の世界へのお誘い

明治36年1月から1年間、報知新聞に連載され当時の大ベストセラーとなった
村井弦斎「食道楽」。 600種類以上の四季折々の料理や食材の話題が盛り込まれた
当時としては画期的な食べる事と毎日の暮らしを描いた実用教訓小説です。
そんな弦斎のメッセージを生み、育て、さらには大きく発展させたもう一つの力であり
彼と生活を共にした女性たち母(勢い)・妻(多嘉子)・娘(米子)の姿を時代と共に重ね
ながら、弦斎と縁の深い平塚在住の 元TBSプロデューサーで村井弦斎研究家でもある
河内紀(かわち かなめ)氏に語っていただきます。

登場する料理・食材の数々は、明治の頃とは思えないバリエーション豊かな内容です。
  実際の内容を紐解きながら、おかどめぐみこが当時の珍しい料理を再現いたします。
  当日はお腹をすかして村井弦斎の食道楽ワールドをお楽しみにいらして下さい。

  日時 : 2016年1月23日(土) スタート 11:00~(受付 10:30~)
 会費 : 5,000円(お話と再現料理 三年番茶付)
 定員 : 40名
お話 河内紀さん(村井弦斎研究家)
再現料理 おかどめぐみこ
                 
要予約 : ㈱ラサ/畠中 lhasa@titan.ocn.ne.jp
090-4425-4263
めぐたま  megutamatokyo@gmail.com
前日・当日のキャンセルは準備の都合上キャンセル料をいただきます。

明治の時代からやって来た、食道楽の美味しい世界を味わっていただけます。

吉田長生の尺八セミナーin恵比寿

吉田長生の尺八セミナーin恵比寿

吉田長生さんの尺八セミナーをめぐたまで開催します。

初心者歓迎!
尺八にさわった事のない方でも大丈夫。
楽器も、貸し出してもらえます。

なかなか音の出にくい尺八ですが、長生さんのメソッドだと、だいたい一日で音が出るそうです。
腹式呼吸のマスターが大切らしい。
腹式呼吸が出来るとダイエットしやすい体になるって話も(笑い)。

10回やれば、曲が何曲かふけるようになるそうです。

おこしをお待ちしています。

【日時】
2015年1月10日(日)10:00~12:00
   1月24日(日)

※それ以後、毎月第二、第四日曜日の10:00~12:00

【費用】
各回5,000円
・体験用尺八レンタル料
・教材費
•三年番茶
を含んだ料金としては破格です!

*ご希望の方は、セミナーの後に、めぐたま特製季節の定食(1500円)を長生さんと一緒に召し上がれます。

【お問い合せ、参加申込方法】
長生さんのFBのイベントページ
https://www.facebook.com/events/1559544734266264/
または、
yoshida.nagao@gmail.com
に、参加表明して下さい。

プロフィール

吉田長生(琴古流尺八奏者)
1983.4.7
琴古流尺八宗家竹友社に入門、尺八を始める。
川瀬順輔、庸輔両氏に師事。
東京藝術大学音楽学部邦楽科別科卒業。
NHK邦楽技能者育成会51期卒業。
文化庁新進芸術家国内研修制度終了。

これまでに紀尾井ホールでの「三曲奨励演奏会」、鎌倉円覚寺落慶式、学校公演等で演奏し、好評を得る。
神奈川新聞、タウンニュース、いどばたーね、など多くに掲載され
TVKテレビ神奈川生放送出演やレディオ湘南などでも出演
2014.9.5より自身の冠ラジオ番組・吉田長生の花鳥fu~月をFM湘南ナパサ(78.3ch)にてスタートさせる
毎週金曜日22時~22時半オンエア。
公益社団法人日本三曲協会会員。
伝統音楽普及振興活動グループ「竹童」代表。
宮城道雄作曲の尺八と箏といえば誰もが知る「春の海」その尺八を作曲演奏を担当した吉田晴風を曽祖父にもつ。
2014年12月〜2015年1月
お正月だよウルトラマン全員集合に参加
邦楽界初のウルトラマンとのコラボする