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飯沢耕太郎と写真集を読み尽くす Vol.17  『森山大道写真集成5 1960-1982 東京工芸大学写大ギャラリーアーカイヴ』

飯沢耕太郎と写真集を読み尽くす Vol.17
『森山大道写真集成5 1960-1982 東京工芸大学写大ギャラリーアーカイヴ』

 東京工芸大学写大ギャラリーは、1976年の森山大道写真展をきっかけとして、森山の初期作品930点をコレクションしています。未発表作品を含む、ヴィンテージ・プリントは、はかり知れない希少価値を持つものです。
その全点を一冊におさめた写真集『森山大道写真集成5 1960-1982 東京工芸大学写大ギャラリーアーカイヴ』が月曜社から4月中旬に刊行されます。832ページ、厚さ6センチ、重さ3・5キロという大著です。

その刊行に合わせ、編集・造本を担当した町口覚さん、東京工芸大学の吉野弘章さんをゲストに迎えてトーク・イベントを開催します。写真家・森山大道の作風が、どんな風に出来上がってきたかが浮かび上がる内容になります。
何と言ってもページ数が多い!でも全ページ、見ていきたいので、いつもより時間が長くなります。3時間の豪華バージョン。
簡単な歓談の時間も

写真集も特価で販売。

ぜひ足をお運びください。(飯沢耕太郎)

写真/「森山大道 衝撃的、戯れー写大ギャラリー森山大道アーカイヴより」(2021年 写大ギャラリー)のカタログより掲載

日時:4月25日(日)14:00〜17時30分(予定)(14:00から17:00トーク。17:00から17:30歓談タイム)

会費:3600円(税込)(歓談タイムのワンドリンク付き)

*トーク終了後の18時から、ゲストの方々、飯沢を囲む食事会を開催します。参加の方はご予約ください。会費は別途、3000円くらい(ドリンク別)の予定です。

ゲスト:町口覚(Match & Company)
http://www.matchandcompany.com
吉野弘章(東京工芸大学学長)
https://www.t-kougei.ac.jp/guide/

定員:25人

場所 写真集食堂めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com
*トーク終了後、ご希望の方は18時から、町口さん、吉野さん、飯沢を囲む食事会を開催します。参加の方はご予約ください。会費は別途、3000円くらい(ドリンク別)の予定です。
*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。
*当日、前日のキャンセルは、準備の都合がございますので、キャンセル料を承ります。

飯沢耕太郎と写真集を読むVol.33 「モノクロームとカラー」講座レポート

2017年11月19日に開催した「飯沢耕太郎と写真集を読む」のレポートを公開しました。今回のテーマは「モノクロームとカラー」。カラー写真の歴史や、表現の違いなどを詳しくお話していきます。

写真の表現にふさわしいのはモノクローム(白黒写真)なのか、カラーなのか、その議論は長く続いてきました。デジタル化によって、カラー写真があたり前になった今でも、モノクロームにこだわり続ける写真家はたくさんいます。そのシンプルで力強い画像はたしかに魅力的なのですが、カラー写真には色のついている世界を丸ごと捉えることができるリアリティが備わっています。今回の「写真集を読む」は、1970〜80年代に新風を吹き込んだ「ニュー・カラー」の写真家たちを中心にして、モノクロームとカラーの関係についてあらためて考えてみます。(飯沢耕太郎)

ウェブマガジンmineでは、トークイベントの内容をたっぷりご紹介していますので、ぜひご覧ください。

(※対談は有料版となっておりますが、冒頭のみ無料でお読みいただけます)

記事はこちら→連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」 モノクロームとカラー47 9302140
【目次】
◆植田正治とソール・ライターの色
◆写真の発明とカラー写真の追求
◆コダクロームの登場
◆1976年、エグルストンのカラーが世界を変えた
◆ニュー・カラーの写真家たち
◆森山大道のモノクロームとカラー
◆選択の自由と選択の理由

 

【イベントで取り上げた写真集・写真家一覧】
植田正治『植田正治作品集』(2016年)、ソール・ライター『Early Color』(2006年)『ソール・ライターのすべて』(2017年)、ジャック・アンリ=ラルティーグ『Life in Color』(2016年)、ロバート・キャパ『Capa in Color』(2014年)、エルンスト・ハース『CREATION』(1976年)、ウィリアム・エグルストン『William Eggleston’s Guide』(初版:1976年・復刻版:2002年)『From Black and White to Color』(2014年)、サリー・オークレア編『the new color photography』(1981年)『new color / new work』(1984年)『American Independents』(1987年)、ジョエル・マイヤーウィッツ『Wild Flowers』(1983年)、スティーブン・ショア『Uncommon Places』(1982年)、ジョエル・スターンフェルド『American Prospects』(1987年)、森山大道『モノクローム』(2012年)『カラー』(2012年)『COLOR』(1993年)『COLOR 2』(1999年)、横田大輔『Color Photographs』(2015年)『Site / Cloud』(2013年)

 

(2017年11月19日開催・写真/文 館野 帆乃花)

「飯沢耕太郎と写真集を読むvol.15 森山大道2 『森山大道の再起』」講座レポ

長い梅雨が明け、日差しが強くなった7月19 日の日曜日。

月に一度の連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」が開催されました。

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めぐたまで自由に読むことのできる写真集の「味わい方」を、本の持ち主である飯沢さんが教えてくれるこの講座。

15回となる今回は前回に引き継ぎ、写真家・森山大道の写真集をじっくり読んでいきます。(今までの講座の様子はこちら

 

前回はデビュー作『にっぽん劇場写真帖』(1968年)など、森山大道のスタイルが確立し、世に知れ渡ったころの作品を見ていきました。

そのタイトルからも、葛藤が伺える『写真よさようなら』(1972年)という写真集を発表したころから森山大道は大スランプの時代を迎えます。

今回はスランプ時代の先、そして現在までの軌跡を追っていきました。

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写真とは何か。写真を撮る自分は何者なのか。という問いの前に精神的にも体力的にも力を失ってしまった森山ですが、彼を再び奮い立たせたのも、写真でした。

1981年から刊行された雑誌『写真時代』で発表した「光と影」という連載で原点回帰し、力強さを取り戻します。

その後、関西を拠点に活動した写真家・安井仲治へのオマージュ『仲治への旅』(1987年)や300ページの大型写真集を93年94年97年の三度に渡って発表した大作『Daido hysteric』シリーズなどを手がけていきました。

「電柱と電柱の間で1冊の写真集ができる」

この言葉は、飯沢さんがよく取りあげる森山大道の言葉ですが、スナップにこだわり続ける彼のスタイルとイメージを自由自在に操ることのできる自信がにじみ出ているようです。

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森山が勢いを取り戻した90年代は、日本の写真家が海外でも注目を集めるようになった時期でした。東松照明、荒木経惟とともに、森山大道の名は世界的に有名になり、2012年にはイギリスのテートモダンでウィリアム・クラインとの2人展が開催されるまでに。

最近では、デジタルカメラで撮るようにもなり、『カラー』(2012年)などデジタル特有のビビットな色味までも自身のスタイルに取り込み、77歳の現在も、進行形で表現の幅を広げています。

 

次の世代の写真家たちに大きな影響を及ぼし、今もなお、最前線で写真を撮り続けている森山大道の作品をじっくりと味わってみてはいかがでしょうか?

今回で森山大道のお話は最後でしたが、ここで紹介した写真集はどれも、いつでも、めぐたまで手に取ることができます。美味しいご飯もご用意しております。

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8月の講座はお休みとなりますので、次回は9月になります。

講座テーマやお日にちはこちらのサイトで追って告知しますので、皆さま奮ってご参加ください。

今回もたくさんのご参加ありがとうございました!

 

写真/文 館野 帆乃花

 

 

 

 

 

 

「飯沢耕太郎と写真集を読むvol.14 森山大道の世界『にっぽん劇場写真帖』から『光と影』まで」講座レポ

6月20日に毎月の恒例イベント、連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」が開催されました。(今までの様子はこちら

めぐたまにズラリと並ぶ5000冊の写真集から、本の持ち主である飯沢さんが今回のテーマに選んだ写真家は「森山大道」です。

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森山大道は国際的にも名の知れた日本を代表する写真家の一人。77歳になった今でも世界中でスナップ写真を撮り続けています。今回は、その森山大道の初期写真をじっくり読み解いていきました。

森山大道といえば街の中を流れるようにさまよい、撮影していく「スナップ写真」が特徴的です。

飯沢さんは彼の生い立ちが「スナップ写真」という撮影スタイルに結びついていると説きます。1938年に大阪に生まれた森山大道ですが、父親の仕事の関係で引っ越しを繰り返し、居住地の定まらない幼少期を送っていました。

その生い立ちが旅と移動の撮影スタイルとなり、被写体をどこか突き放しているような鋭さと距離感を感じさせるのでしょう。

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また、彼の写真は力強いコントラストと構図によって、観るものを圧倒させますが、そのフォルムと骨格の強度は高校時代にグラフィックデザインを学び、デザインの仕事を手がけていた基礎力によるものと言えます。

1960年代のはじめに何のあてもなく上京した森山は、細江英公のもとで2年間アシスタントとして暗室作業を徹底的に叩き込まれた後、フリーの写真家として活動を始めました。

当時の写真家たちの登竜門、雑誌『カメラ毎日』の編集長・山岸章二に才能を認められ、「にっぽん劇場」などの連載を開始。『アサヒカメラ』でも「アクシデント」を発表します。

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そして雑誌の連載を写真集としてまとめ直したのが、デビュー作の『にっぽん劇場写真帖』(1968年)です。日本の土着的な湿っぽい感覚と高度成長期の都市の乾き切った感覚が混在する、当時の日本を詰め込んだような一冊といえます。

写真雑誌では連載が組まれ、写真集も発表した森山ですが、そのスタイルが世間に知れ渡っていくとともに徐々にスランプに陥っていきました。

1972年に発表した『写真よさようなら』は、写真を撮ることの意味を見出せず、それでも自分には写真しかないという葛藤がにじみ出ているようです。

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次回はスランプ時代とその先について。

この大スランプから抜け出すきっかけとなった『光と影』などを読み解いてきます。

第二弾からのご参加もお待ちしております。

【次回講座のごあんない】

飯沢耕太郎と写真集を読むvol.15

森山大道2 「 森山大道の再起」

7月19日(日)

10:00~11:30

料金 2500円(三年番茶付き)

学生割引 1500円(三年番茶付き)

定員 15名

場所 めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。キャンセルまちのお客様もいるので、キャンセルの場合は必ずご連絡ください。

ランチ

飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。

休日ランチ1500円。

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写真・増田 岳穂

文・館野 帆乃花

 

飯沢耕太郎の写真集を読む Vol.15 森山大道2 「 森山大道の再起」

飯沢耕太郎の写真集を読む Vol.15 森山大道2 「 森山大道の再起」

「めぐたま」所蔵の写真集を、いろいろな角度から見直していく「写真集を読む」、今回は森山大道さんの第2回目です。1970年代の「大スランプ」の時期を経て『光と影』(19982年)で再起した森山さんは、試行錯誤を繰り返しつつ90年代の「Hysteric」三部作で、完全に自分の作品世界を確立していきます。なかなか見ることが出来ない貴重な写真集も登場しますので、ぜひ足をお運びください。

7月 19日(日)

10:00~11:30

料金 2500円(三年番茶付き)

学生割引 1500円(三年番茶付き)

定員 15名

場所 めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。

*飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。(休日ランチ1500円)