第25回身体に美味しい文化講座
– 森山暁子の浮世絵江戸話し –
浮世絵に描かれた楽しい江戸のお正月レポート
2019年1月19日に行われた、第25回身体に美味しい文化講座。今回は1月なので、「-森山暁子の浮世絵江戸話し -浮世絵に描かれた楽しい江戸のお正月」。
着物の柄は、宝尽し。松や竹などおめでたい柄が刺繍してあります。
帯は、前は中啓、後ろは鼓。
最初は、江戸文化研究者・森山先生の浮世絵に見る江戸のお正月のお話。
その後は、おかどめぐみこが作る江戸のお正月料理。
雑煮の由来
「地神の初は天照皇大神なり 一、人間はおごり安き物なり
其故初食する物をいろいろと雑合て何にても心安物をしょくせよとのしめしなり
正月も初て雑煮を食し七日にはこながけとて塩雑炊を食し十五日には小豆粥を食するは
みな人間に簡略を教へまします(略)一、或説に雑煮は魔王の五臓をかたどり しゅそす
ると云一説あれ共用ざる偽なるべし」 茶湯献立指南より
「黒豆丹波笹山よし」料理綱目調味抄より
「田作はよくあつゆにてすなをあらひおとし三枚にへき少いりかはかして用へし」 古今料理集より
「たらの子は北国より出づる名物なり」茶湯献立指南より
「田楽」は、平安時代に農村で豊作を祈る風習「田楽舞い」が由来とされてる。一般に
串に刺して焼いた豆腐や蒟蒻を味噌をつけて食べる料理をいう。
「焼鳥 鳥を串にさし薄霜ほどに塩をふりかけ焼申候 よく焼申時分
醤油の中へ酒を少加へ右やき鳥につけ又一へん付て其醤油のかはかね内にざしきに出
し申候 雉子斗は初よりかけ汁付て焼申候」合類日用料理抄より
菜と揚げで「名をあげる」の語呂合わせ。江戸っ子の遊び心の献立。
鏡割りのお汁粉
次回は
第26回 身体に美味しい文化講座
雅楽と料理を楽しむ夕べ【5】
新しい都・江戸から始まる新たな格式 江戸-前期-の雅楽。
日時:2019年3月31日(日) スタ-ト 17:00~(受付 16:30)
会費:5,000円(お話・実演と江戸料理).
詳しくは下記に。
https://www.facebook.com/events/377401873062519/