【「映画『100年ごはん』を観て、食べて、話そう会」レポート】
2023年6月10日に行われた「映画『100年ごはん』を観て、食べて、話そう会」は、多くの方にご参加いただき、楽しく実り多きひと時が持てました。
この映画は、大分県臼杵市の有機農業をめぐる人々の記録映画。市では無化学合成農薬、無化学肥料の野菜「ほんまもん農産物」作りを推進しています。
映画『100年ごはん』について
https://100nengohan.com
映画の貸し出しもしています。
もっと『100年ごはん』について詳しく知りたい方は
「未来へつなぐ食のバトン—映画『100年ごはん』が伝える農業のいま」(ちくまプリマー新書刊)
映画『100年ごはん』の独特な上映活動や内容がよくわかる本です。
「ほんまもん農産物」について
https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2015020500025/
前日には映画の舞台、臼杵市から「ほんまもん農産物」が色々送られてきました!元気で美味しそう!
当日は、企画をしてくださった小中明子さんのご挨拶から始まりました。
次は映画『100年ごはん』の上映。
暗幕を張ったのでめぐたまも暗くなって、すっかり映画館気分です。
続いて「臼杵市のほんまもん農産物」を使った一汁三菜のごはんタイム。
人参の明太子和えは、オマケです。
使った材料は以下に。材料のうち、きうりとごぼう以外は全て「臼杵のほんまもん農産物」です。/の後ろが使った材料です。
★臼杵の郷土料理 「黄飯(おうはん)」と「かやく」/黄飯(臼杵米、クチナシ)、かやく(とうふ、大根、牛蒡、人参、ネギ、白身魚)。
「黄飯」はクチナシの実を煮出した汁で炊いたきれいな黄色のご飯。
それと一対でいただくのが「かやく」。季節の野菜と白身魚の煮物。黄飯にかけて食べると美味しい。
★臼杵のほんまもん農産物の焼き野菜 フェンネル風味/コールラビ、ズッキーニ(緑、黄)、紅くるり、赤玉ねぎ、蕪、フェンネル
色とりどりの野菜をオリープオイルと塩で味付けしてオーブンで焼きます。香り付けは送られてきた元気なフェンネルで。
★大分名物 鶏の天ぷら/下味(すったたまねぎ、リンゴ、生姜、ニンニク)、つけあわせ(みさきキャベツ、赤たまねぎ、ミニトマト赤黄、オクラ)
下味をつけた鶏に片栗粉とコーンスターチをつけてあげた。サクサクの衣です。付け合わせには、生野菜のサラダ。
★手前味噌の豆腐とわかめの味噌汁/長ねぎ
★自家製ぬか漬け/にんじん、だいこん、きうり
料理担当、めぐたまのおかどめぐみこ(左)がメニューを解説。とんがっているキャベツがみさきキャベツ。右のコールラビを持つのは監督の大林千茱萸さん。
お腹がいっぱいになった後は大林千茱萸監督の登場。
映画を見て、映画に出てきた野菜を使ったご飯を食べてからのトーク。
この流れは、「映画を見たら、美味しそう、食べたいってなるから、まず、食べてもらって、それからゆっくりトークを聞いてもらうのがいい」という大林千茱萸監督の発案です。確かに、見終わると、食べたい気持ちでいっぱいになるんです。
なんと、これまでに253回、「観て、食べて、話そう会」が開かれているそうです。
大林監督は「ドキュメンタリーは、年が経つと、情報が古くなってしまうのが難点。それを補うためにも、私が最新情報を仕入れ、お話するようにしています。この映画の作られた頃には、3年後に学校給食の30%を有機栽培にという目標を掲げていました。10年経った今、50%が地産の野菜、そのうち、70%(つまり、35%)が「ほんまもん農産物」になっているとのこと。少しずつですが、着実に成果を上げています」と話されていました。すばらしいですね。
そして、今回は臼杵市さんから参加者へのプレゼントが二つ。
一つは、食文化創造都市・臼杵市のストーリーブック4冊と説明パンフ。臼杵市は有機農業への取り組みを始めとする食を取り巻く様々な活動を地道に行ってきました。その努力が実り、2022年、『ユネスコ食文化創造都市』に認定されたんです。すばらしいですね。
もう一つは、「臼杵市土作りセンター」が作る「うすき夢堆肥」。草木類8割、豚糞2割を主原料として使い、6ヶ月かけて発酵完熟させることで,自然の土に近い堆肥です。小袋に入れて、参加した皆さんに差し上げました。
ご参加くださったみなさま、大林監督、小中さん、臼杵市役所さん、ありがとうございました。