月別アーカイブ: 2016年10月

1日岩手DAYレポート

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12時から、一日岩手DAY。
店頭には、岩手の名産品が並びます。

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リンゴジュース(無添加完熟果汁100%)、樹上完熟ミディアムトマトジャム。

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さといも、カラーにんじん(いろいろな色あります、種類が違います)、ジャガイモ(カラールビー、中身が赤いです)が並びます。

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椎茸メロンパン!
盛岡のきのこ王子・高橋久祐さんが作りました。

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きのこパンもあります。

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これは岩手ではありませんが、三重県で作られているオオイチョウタケの入ったおせんべ。

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ルーレット式おみくじ器。
よく喫茶店にあるあれです。滝沢町でつくっているそうです。

きのこ関連のグッズも色々。
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岩出石けん。
美肌効果のある成分の多いコプリーヌ(一夜茸)が入っています。

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テーラー麻子さんのきのこKEY HOLDERです。

飯沢さんデザインのエビキノTシャツ。
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飯沢さんの描いたきのこシャツ。
全て一点もの、手書きです。

そして、チャグチャグ定食もやりました。
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6時からはきのこの日記念 天然香茸など岩手の旬を楽しみながら 「チャグチャグ馬コを茸で復興するぞ!」の会です。
会が終わるまで、販売は続きまーーす。お近くの方はよって下さい。

飯沢耕太郎と写真集を読むvol.25「星野道夫と自然写真家たち」講座レポ

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 9月22日(秋分の日)、連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」が開催されました。今回のテーマは、自然写真家の星野道夫さん。今年は、星野さんが不慮の事故で亡くなられてから20年目の節目の年。回顧展が全国を巡回中です。写真集を繰りながら、彼の仕事を振り返っていきます。

 戦後、山岳写真、生態写真で記念碑的な作品を残した田淵行男さんが、日本の自然写真の礎を築き、岩合徳光さん、田中光常さん、佐々木崑さんが第二世代で、第三世代となるのが、星野道夫さんや岩合光昭さん、今森光彦さん、水越武さん、宮崎学さんたちです。1970〜80年代に、彼らの活躍で。自然写真の隆盛期を迎えます。

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 星野道夫さんは、1952年千葉県に生まれ、慶應義塾高校に入学。17歳の時に40日間アメリカをめぐる一人旅をしています。慶應義塾大学に進学し、19歳の時には、古書店で見つけたアラスカのシシュマレフ村の写真に惹かれて村長に手紙を出し、一夏のあいだシシュマレフ村で過ごすという体験をしています。これが星野さんとアラスカとの出会いになりました。26歳でアラスカ大学へ入学し、アラスカでの生活が始まります。

 1981年に雑誌『アニマ』で写真家デビューし、1985年に初の写真集『グリズリー アラスカの王者』、1988年には『ムース』を刊行し、写真家としての歩みを順調に進めていきました。
 星野さんの自然写真は引きの画面に特徴がある、と飯沢さんは言います。広大なアラスカのパノラマ風景の隅に、動物がひっそりと佇む構図も多い。大移動するムースの群れが虫のように小さく俯瞰で撮影されている写真は、こちらの遠近感が麻痺してしまうほど。動物がいる環境全体を画面に収めることで、より大きな生命のサイクルを感じさせる写真になっています。

 当時、近代化によるエスキモー社会の崩壊を目の当たりにし、人間の営みを自然と引き離して考えることができなくなった星野さんは、写真と文章でアラスカの現状を記録し始めます。それが、『週刊朝日』の連載をまとめた1991年刊行の『アラスカ 風のような物語』。さらに、目に見える世界のだけでなく、アラスカ先住民族の精神世界に踏み込み、ワタリガラスの神話を訪ねる旅を始めます。星野さんの関心は、動物写真から、ドキュメンタリーや文化人類学、神話学の領域へと広がっていきました。

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 ワタリガラスの神話の源流であるシベリアを訪れ、民族の大移動の軌跡を再構築するという大きな仕事に手をつけ始めていた1996年、、取材先のテントでクマに襲われるという不慮の事故が星野さんを襲います。クマから始まった星野さんの写真家人生が、クマによって終わりを告げる…運命であった思わざるをえません。しかし、成し遂げようとしていた仕事のスケールの大きさを考えると、未完に終わってしまったのがとても悔しく残念でならない、と飯沢さんは語ります。

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 単なる動物写真家という枠組みを超え、人間や動物の営みをより大きな「自然」に抱かれた小宇宙として位置付けようとしていた星野さんのお仕事を、めぐたまにある写真集を通して、みなさんも振り返ってみてはいかがでしょうか。現在関西を巡回中の回顧展は、横浜に戻ってきます。こちらもぜひ足を運ばれてみてください。展覧会の図録には、飯沢さんが文章を寄せています。
http://www.asahi.com/event/hoshino20/

 次回の講座は、現代写真のバイブルと言っても過言ではないロバート・フランクの“THE AMERICANS”を深く読み解いていきます。ゲストは日本有数の写真集コレクターでもある写真史家の金子隆一さん。『アメリカ人』の各ヴァージョンもお持ちいただく予定です。超豪華な内容。ぜひ足をお運びください。

「飯沢耕太郎と写真集を読む vol.26」ロバート・フランク『アメリカ人』を全バージョンで読む
10月16日(日)
10:00~11:30
2500円(三年番茶付き) 学生割引 1500円(三年番茶付き)
ゲスト:金子隆一(写真史家)
場所 めぐたま
* お申し込み megutamatokyo@gmail.com
*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。
*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。
*飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。(休日ランチ1500円)

(文・写真/ふげん社 関根 史)
ふげん社
http://fugensha.jp

「めぐたま熊本応援プロジェクト1」 熊本震災支援写真集『あの春、2011.3』発刊記念 -写真にできること、写真しかできないこと-レポート

「めぐたま熊本応援プロジェクト1」 熊本震災支援写真集『あの春、2011.3』発刊記念 -写真にできること、写真しかできないこと-レポート

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『あの春、2011.3』は本山さん・尾仲さんの二種類の表紙を持った特殊な造本になっています。

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10月2日、尾仲浩二さん(写真家) 本山周平さん(写真家)を迎え、「めぐたま熊本応援プロジェクト1」 熊本震災支援写真集『あの春、2011.3』発刊記念 -写真にできること、写真しかできないこと-が開かれました。

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尾仲さんと本山さん、二人の写真がおさめられた『あの春、2011.3』が出きるまでの経緯の話しから始まります。

左から、聞き手の飯沢さん、本山さん、尾仲さん。

本ができる経緯は、告知のページに詳しく載っています。
https://megutama.com/「めぐたま熊本応援プロジェクト1」-熊本震災支/

中休みは赤酒アイス。
ごめんなさい、写真撮るの忘れました。

赤酒は熊本のお酒、ちょっとみりんみたい、でもそんなに甘くないんです。おいしいです。
赤酒のメーカー、瑞鷹も被災。
ようやく、完全復活ではないが、生産をはじめています。
めぐたまはで、応援の意味を込めて、ちかごろ、味醂にかえて、赤酒を使っています。
瑞鷹のサイト
http://www.zuiyo.co.jp/news/4993/

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後半は、東北や神戸の震災を撮った写真集をみながら、写真の力について語りました。

5時からは、熊本のご飯会。
熊本からいろいろの材料を取り寄せ、作りました。
 
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馬刺。

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ひともじグルグル。酢みそがつきます。

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自家製 芥子蓮根。

牛ハツの味噌に込み。

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干し筍と椎茸。

ダゴジル。
ひっつみの入った、野菜たっぷりの汁です。

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高菜飯。

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いきなり団子。

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尾仲浩二さん(写真家) 本山周平さん(写真家)、そしてお越しいただいた皆様、ありがとう。
実り多く、おいしい熊本ナイトでした。

*熊本震災支援写真集『あの春、2011.3』(1000円)を買うには。
•本山さんに申し込む
shuheimotoyama@gmail.com

•めぐたまでも販売しています。
ぜひぜひてにとってみて下さい。そして買ってね。

売り上げの全額を熊本県八代市と芦北町に寄付します。
八代市は本山の出身地であり、芦北町は撮影当時滞在していた町で、写真集に多く掲載されています。