落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第2回 入船亭小辰 さんレポート
6月16日、めぐたま寄席の2回目は入船亭小辰 さん。
満員御礼の客席を前に、小辰さんが二席。
会場は爆笑の渦!!!
その後はおかどめぐみこの作る江戸料理のご飯会。
*漬け鮪の炙り
池波正太郎の『仕掛人・藤枝梅安 影法師』の中に出てくる。
梅安の行きつけの料亭・井筒で出された一品。
*早水無月
江戸時代末期の弘化三年(1846年)に記された、こんにゃく料理に関する書物・「蒟蒻百珍」に載っている。水無月は六月のこと。
「程よく三角に切、うすく味をつけて、随分上々の大粒なる小豆に、
太白さとうをまぜ、上にぱらりとかけ、いだす。蓋ものによし。」と書かれています。
和菓子の水無月を模していたのでしょうか。
*辣料豆腐(からみどうふ)
豆腐料理を集めた江戸時代の本「豆腐百珍」の中で、絶品の部に掲載。
「絶品」は、『豆腐百珍』の凡例によれば、「妙品よりもさらに秀れたものです。奇品や妙品はおいしのですが、うますぎるきらいが、ないでもありません。絶品は珍奇にたよらず、豆腐の真の味を伝える、絶妙の調和がとれた料理です。豆腐を好まれる方は、ここまで味わっていただきたいものです」とある。
「鰹の出汁汁・稀醤油ニテ、いかにもたっぷりと、鍋にたゝへ、
老姜を擦し、いかにも多く入れ、終日煮る也。凡そ豆腐一挺に、
よくこえたる一トにぎりほどの老姜、十ツあまりの分量にすへし。」と書かれている。
*あえまぜ
「茶之湯献立指南」、「山内料理書」などに載っている。
大根、きうり、キクラゲ、錦糸卵などを煎り酒であえる。
*もろこしご飯
江戸の米料理の専門書、「名飯部類」に載っている。
トウモロコシとアサリが炊き込んである。
*心太(ところてん)
棒手振りで売りに来るのが、江戸の夏の風物詩。
庶民の間食として好まれた。
寛永通宝一文(現在の価格で25~40円)だった。
・軒下の拵へ滝や心太 一茶
・清滝の水汲ませてやところてん 芭蕉
次回は10月6日。
柳亭市弥さんを迎えます。
毎回、キャンセル待ちの大盛況です。お申し込みはお早めに。
詳しくは
https://megutama.com/落語と江戸料理の会%E3%80%80めぐたま寄席-第三回%E3%80%80柳亭/