第6回 落語と江戸料理の会   春風亭正太郎レポート

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第6回 めぐたま寄席  春風亭正太郎 レポート

2018年6月15日(金)に行われた 落語と江戸料理の会、落語家さんは春風亭正太郎さん、笑いあり、涙あり、しんみりあり、楽しいひと時でした。

落語二題の後は、おかどめぐみこの作る 江戸料理。

*ウエルカム おにぎり 
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*鰹のげた造り
女房の晴れ着や蚊帳を質に入れても食べたという初鰹。旬の鰹に焼き霜をつけて、塩酢で叩き、少し厚めに切って下駄造りに。鰹のうまさが引き出されます。創業300年余年、江戸時代より続く八百善秘伝の味です。
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*小竹葉豆腐
「豆腐百珍」の中に佳品として出てくる一品。豆腐の水気を切って、両面をこんがり焼いて、出汁醤油で炊いて、溶き卵をかけ回し、半熟状態で火を止める。薬味は摺り山椒。自家製焼き豆腐は味が凝縮していて病み付きになる。
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*糸こんにゃくの白和え
「そこへ、甥の幸太郎が、鱸の塩焼きと豆腐と、蒟蒻の白和え、茄子の香の物を盆に乗せてあらわれ・・・・」
池波正太郎作の「雲流れゆく」の流星の章で主人公のお歌の代わりに幸太郎が作った江戸の粋な一品。
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*茄子の蒲焼もどき
江戸時代の味をまとめた「八百善江戸料理大全」より。
鮎もどき、雁もどき、蒲焼もどき・・・江戸時代、もどき料理がはやりました。
酒塩を張った器で茄子を蒸し、煮詰めたタレを塗っては焼くを繰り返し、粉山椒を振ってそれらしく。
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*利休和え大根
江戸時代後期天明五年(1875年)に出版された料理本「大根一式料理秘密箱」より。この本の 序に「唯酒は量りなし。もちは咽喉につまる。下戸上戸ともにもちゆべきは、此料理(大根料理)なるべし」とあり、大根の切り方から料理方まで、付録の大根料理秘伝抄を合わせると約100種が載っている。
利休と名のつく料理は胡麻を使ったものです。
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*昆布胡瓜 
「八百善江戸料理大」より。全夏の箸休めの一品。
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*ナスの皮の炒め物
江戸の「倹約料理番付表」に倣って、作りました。ナスの蒲焼のナスの皮です(笑い)。
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*千疋飯 (素人包丁 魚鳥飯之部より)
江戸の料理本「素人包丁 魚鳥飯之部」より。
上等な縮緬雑魚を何度も洗ってご飯が炊きあがる前に入れて、蒸あがってから混ぜ合わせる。
薄味に仕立てた汁を少しかける。おろし大根、葱、とうがらしなどの薬味を添えて。
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*けんぴん(古今名物 御前菓子秘伝抄より)
小麦粉、砂糖、くるみ、黒胡麻、醤油、水をよく練って寝かせて、平たく伸ばして、両面を焼きます。土佐名物「けんぴ」のルーツと言われています。

あーー、また写真撮り忘れました。ごめんなさい。

次回は9月を予定しています。
秋の味覚と共に楽しむ江戸料理、ご期待ください。

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