落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第十回 入船亭小辰 さんレポート
2019年7月26日に「落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第十回 入船亭小辰さん」が行われました。
第一部は、ますます円熟味を増した(というにはまだ若いですね)小辰さんの落語を2席。
思い切って笑った後は、おかどめぐみ子の作る江戸料理の宴。
ウエルカム おにぎり すぐきと胡麻
めぐたま名物、ウエルカムおにぎりです。開演前に小腹を満たします。
ごめんなさい、写真を撮り忘れました。
定家煮(万宝料理秘密箱より)
骨付きの鶏を生醤油と酒で炒り煮する。おろし大根と山椒の粉、葱の五分切、にんにくを添えて。定家煮は魚や肉を塩、酒で味つけした潮煮の一種と言われるが、ここでは生醤油とある。鎌倉時代前期の歌人、藤原定家が好んだためとも、定家の和歌「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに やくやもしお(藻塩)の 身もこがれつつ」にちなんでつけられた料理名とも。
玲瓏(こおり)豆腐(豆腐百珍 奇品より)
豆腐を好みにつぶして寒天で固める。豆腐にも寒天にも味を付けないので、「味は好み次第」とある。酢醤油に溶き辛子、三杯酢など。黒蜜をかけていただく。のどごしのいい優雅なデザートにもなる。
茄子なます(料理綱目調味抄より)
精進膾として、茄子を紹介。茄子を丸ごと焼いて、皮をむいて、白胡麻、酢、酒、生姜のすりおろしでいただく。夏らしい涼しげでさっぱりした一品。
葱を刻み込んだ炒り卵(「剣客商売7」決闘高田の馬場より)
小兵衛が以下の冷汁に添えて出した玉子料理。
冷汁(「剣客商売7」決闘高田の馬場より)
小兵衛自慢の冷し汁。
女房のお春が身ごもったと勘違いした時に作った。
「丹念に出汁を取って作った味噌汁をなぁ 朝暗いうちから井戸の中に吊るして冷やしておいた 飯も早うに炊いて冷やしてある。」
紫蘇めし (名飯部類より)
「紫蘇」の字が示すように、本来シソは赤シソが普通だった。芽紫蘇や赤シソを使ったこのごはん、さっぱりとして暑い時に食が進みます。
小辰さんも宴に参加し、場を盛り上げてくださいました。贅沢なひと時でした。
次回は10月11日(金)。
柳亭市弥さんを迎えての一席です。
お待ちしています。
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