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落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第8回 柳亭市弥 さんレポート

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落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第8回 柳亭市弥 さんレポート

2009年1月25日に行われためぐたま寄席のレポートです。

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*ウエルカム おにぎり コンコンきつねごはん
めぐたま名物のウエルカムおにぎり。仕事帰りでお腹が空いている方に好評です。

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まず、市弥さんが二席。
笑った後に、ホロリとさせられました。
さすがです。

次はおかどめぐみこが作る江戸料理。

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料理の説明をするおかどめぐみこ。

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*えび豆腐(豆腐百珍 妙品より)  
生の海老ざこをたたいて、すり鉢でよく擦った豆腐とよく混ぜて、葱、大根おろしとわさびと一緒にごま油で煎り煮する。
海老の旨みと葱や大根おろしのアクセントが効いて、文句なしにおいしい!
海老ざこがないときは伊勢海老で代用すると書いてあるが、今ではなんと豪勢なことか!

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*焼き鳥(合類日用料理抄より)
「焼鳥 鳥を串にさし薄霜ほどに塩をふりかけ焼申候 よく焼申時分醤油の中へ酒を少加へ右やき鳥につけ又一へん付て其醤油のかはかね内にざしきに出し申候 雉子斗は初よりかけ汁付て焼申候」
焼き鳥は、えど

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*泥鰌もどき (蒟蒻百珍より)
こんにゃくを細く切り、ごま油で揚げる。ごぼうのささがきをと一緒に玉子でとじる。「細長く大小色々あるよし」とある。

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*蓮根の梅肉和え(素人庖丁より)
薄切りにした蓮根をさっとゆでて、梅肉で和える。

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*大根土亀(どんがめ)汁 (大根一式料理秘密箱より)
大根を茹でて、味噌汁で煮て、黒胡麻と山椒を擦ってあしらう。様子が土亀ににているのでしょうか?
名前が面白いので作ってみました。

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*なんきん粥 (都鄙安逸傳より)
江戸で好まれたもの、「芝居こんにゃく芋南瓜」。かぼちゃと小豆の入った風邪予防のあったかいお粥は腹持ちもいいです。

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*金柑の甘煮(当流節用料理大全より)
「あまにがくうんの物 酒をさまし食すすめ気をめぐらし たんをきる物(果類能毒書)」(当流節用料理大全より)
デザートは、甘いキンカン。

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市弥さんは、ご飯もお付き合いいただきました。
こんな一場面も。

次回の「落語と江戸料理の会 めぐたま寄席」は4月5日(金)です。
落語は春風亭正太郎さん。
詳しくは下記に。
https://megutama.com/test/wp-admin/post.php?post=6294&action=edit

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第2回 レポート

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第2回 入船亭小辰 さんレポート

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6月16日、めぐたま寄席の2回目は入船亭小辰 さん。

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落語の前に、ウエルカムおにぎり。
鮭の玄米おにぎりです。

満員御礼の客席を前に、小辰さんが二席。
会場は爆笑の渦!!!

その後はおかどめぐみこの作る江戸料理のご飯会。

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*あげそば 
江戸屋台料理です。

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*漬け鮪の炙り 
池波正太郎の『仕掛人・藤枝梅安 影法師』の中に出てくる。
梅安の行きつけの料亭・井筒で出された一品。

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*早水無月 
江戸時代末期の弘化三年(1846年)に記された、こんにゃく料理に関する書物・「蒟蒻百珍」に載っている。水無月は六月のこと。
「程よく三角に切、うすく味をつけて、随分上々の大粒なる小豆に、
太白さとうをまぜ、上にぱらりとかけ、いだす。蓋ものによし。」と書かれています。
和菓子の水無月を模していたのでしょうか。

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*辣料豆腐(からみどうふ) 
豆腐料理を集めた江戸時代の本「豆腐百珍」の中で、絶品の部に掲載。

「絶品」は、『豆腐百珍』の凡例によれば、「妙品よりもさらに秀れたものです。奇品や妙品はおいしのですが、うますぎるきらいが、ないでもありません。絶品は珍奇にたよらず、豆腐の真の味を伝える、絶妙の調和がとれた料理です。豆腐を好まれる方は、ここまで味わっていただきたいものです」とある。
        
「鰹の出汁汁・稀醤油ニテ、いかにもたっぷりと、鍋にたゝへ、
老姜を擦し、いかにも多く入れ、終日煮る也。凡そ豆腐一挺に、
よくこえたる一トにぎりほどの老姜、十ツあまりの分量にすへし。」と書かれている。

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*あえまぜ 
「茶之湯献立指南」、「山内料理書」などに載っている。
大根、きうり、キクラゲ、錦糸卵などを煎り酒であえる。

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*もろこしご飯  
江戸の米料理の専門書、「名飯部類」に載っている。
トウモロコシとアサリが炊き込んである。

*心太(ところてん)
棒手振りで売りに来るのが、江戸の夏の風物詩。
庶民の間食として好まれた。
寛永通宝一文(現在の価格で25~40円)だった。

・軒下の拵へ滝や心太 一茶 
・清滝の水汲ませてやところてん 芭蕉

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小辰さん、お越し頂いた皆様、ありがとう!!

次回は10月6日。
柳亭市弥さんを迎えます。
毎回、キャンセル待ちの大盛況です。お申し込みはお早めに。
詳しくは
https://megutama.com/落語と江戸料理の会%E3%80%80めぐたま寄席-第三回%E3%80%80柳亭/

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席1 春風亭正太郎さん レポート

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席1 春風亭正太郎さん レポート

3月17日、めぐたまで初めての寄席が開かれました。
題して、「落語と江戸料理の会 めぐたま寄席」です。

赤い毛氈と座布団で、高座のできあがり。そして春亭右乃香さんの寄席文字が雰囲気を盛り上げます。

ウエルカムドリンクならぬ、ウエルカムおにぎり。
仕事帰りで、お腹が空いてると、ゆっくり落語が聞けないので、ちょっとお腹に入れるといいかなと思い、こんこんきつねのおにぎりを用意しました。
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満員のお客様の前に、春風亭正太郎さんが登場します。
「長屋の花見」と「井戸の茶碗」を演じてくださいました。
めぐたま中に笑い声が響きます。
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そして、第2部は江戸料理。

*長屋の花見弁当 「長屋の花見」より
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*木賊独活「梅安乱れ雲仕掛人・藤枝梅安(五)」より
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*焼き大根 「大根一式料理秘密箱」より
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*鮎の梅香煮びたし 「鬼平犯科帳」より 
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*大猪口(生利の黒胡麻和え)「料理早指南」より 
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*たまごふわふわ 「仙台下向日記」より
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*豆腐麺 「豆腐百珍 奇品」より
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*花見のちらし寿司

*麩の焼き 「古今名物御前菓子秘伝抄」より
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次回は入船亭小辰さんです。
6月16日(金)19:00より。
落語とご飯 4500円

詳しくは下記に。
https://megutama.com/落語と江戸料理の会%E3%80%80めぐたま寄席-第2回%E3%80%80入船/

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席 第2回 入船亭小辰 さん

落語と江戸料理の会 めぐたま寄席
第2回 入船亭小辰 さん

めぐたま寄席、二回目は期待の二つ目、入船亭小辰さんです。
写真集に囲まれた高座での一席はこじんまりとした空間。
落語家さんとの距離が近くて、なかなか贅沢な寄席です。
めぐたまがやるからには、もちろんご飯付き。落語は江戸時代の日本で成立し、現在まで伝承されている伝統的な話芸。だから、江戸料理です。
一回目と違う、おいしい、珍しい江戸料理、色々作ります。

一回目の様子。江戸料理も載っています。
https://megutama.com/落語と江戸料理の会%E3%80%80めぐたま寄席1-春風亭正太/

江戸料理の一部をご紹介します。(予定です)
漬け鮪の炙り
池波正太郎さんの名作『仕掛人 藤枝梅安 影法師』で、梅安の行きつけの料亭井筒で出された一品。

揚げそば
江戸の町には食事を提供する屋台がアチコチにあって、賑わっていたそうです。その中でも人気だったそば屋。汁そばではない、上げたそばも売っていました。

辣料豆腐(からみどうふ)
『豆腐百珍』より。一番ランクの高い「絶品」に入っています。たっぷりの生姜を入れた出汁で朝から夕方まで煮て作ります。

他では味わえない、落語と江戸料理の一時。ぜひぜひお越しくださいませ。

6月16日(金)
18:30 受付
19:00 開演

落語:入船亭小辰
江戸料理:おかどめぐみこ

会費:4500円(落語とご飯。ドリンク別)(定員30名、全席自由)

場所:写真集食堂めぐたま
渋谷区東3−2−7-1F 恵比寿駅 徒歩7分 03-6805-1838
予約・問い合わせ:めぐたま megutamatokyo@gmail.com、03-6805-1838