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「飯沢耕太郎の写真集千夜一夜」がポルトガル語になりました。「飯沢耕太郎の写真集を読む」@国際交流基金サンパウロ日本文化センター

「飯沢耕太郎の写真集千夜一夜」がポルトガル語になりました。
「飯沢耕太郎の写真集を読む」@国際交流基金サンパウロ日本文化センター

1月18日に国際交流基金サンパウロ日本文化センターから、「飯沢耕太郎の写真集を読む」の第1回配信がありました。
ブラジルですから、もちろん、ポルトガル語の字幕付き!!
飯沢耕太郎とサンパウロの国際交流基金が共同で開発した海外向けの「写真集千夜一夜」プロジェクトです。

初の海外向けのyoutube企画です。海外の方にもわかりやすい説明を心がけ、新しく映像を撮り直しました。
国際交流基金の方々も、丁寧に編集をしてくださいました。色々と本当にお世話になりました。ありがとうございます!
おかげで、どこの国の人が見ても楽しめるものになったと思います。感謝です。

1回目「写真集を読む」ということの概論
https://youtu.be/XmhAnJGvQl0
2回目 「植田正治の「童暦」1」

https://youtu.be/Zxaz3aGDcDM
以下から見られます。

日本語で喋っています。ポルトガル語の字幕は、字幕ボタンを押すと出てきます。

今後の配信予定は以下の通り。
植田正治の「童暦」の続きです。
 ●国際交流基金のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/FundaçãoJapãoemSãoPaulo/videos
●本編掲載日時(ブラジル時間):
(3回目) 1月28日(木) 17時頃
(4回目) 2月 4日(木) 17時頃
●本編掲載日時(日本時間):
(3回目) 1月29日(金)  5時頃
(4回目) 2月 5日(金)  5時頃
(アーカイブもされますからゆっくり見てください(笑い))

このプロジェクトについて、詳しいことは下記に。(でもポルトガル語です。グーグル翻訳すれば、だいたいわかるかも。)
https://fjsp.org.br/mil_uma_noites_livros_fotografia/

どんな反応が来るか楽しみです。
写真集を読む楽しみが世界に広がっていきそうな予感。どんどんコンテンツも増やせたらいいな。言語もいろいろに広まったらいいな。
と、夢は広がります!

日本語で聞いても面白いので、ぜひご覧ください。

5月1日(金)から3日(日)に、「写真集千夜一夜」 第2弾配信!

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5月1日(金)から3日(日)に、「写真集千夜一夜」 第2弾配信!

「写真集千夜一夜」の第一夜から第三夜に続き、次の週末、5月1日(金)から3日(日)に、第2弾を配信します。
だんだん、配信にも慣れ、観やすくなってきていると思います。
第2弾もぜひぜひご覧ください。

配信を見るのは無料です。いいね、と思ったら投げ銭をお願いします。

なお、第一弾の分も、アーカイブさてれていますので、ご覧になれます。

詳しくは、一番下に。

————————————————–
5月1日(金) 21:00
第四夜 植田正治『童暦』
https://youtu.be/bncZWjQ8XCo

5月2日(土) 21:00
第五夜 ピーター・ビアード『ジ・エンド・オブ・ザ・ゲーム』/『ダイアリー』
https://youtu.be/Mq7yLDLCHBo

5月3日(日) 21:00
第六夜 奈良原一高『スペイン 偉大なる午後』
https://youtu.be/Uo4ISmdxWpo

———————————————-
*アーカイブ(配信済みの番組)

第一夜 森山大道「にっぽん劇場写真帖」
https://youtu.be/jzlrlWso5l8

第二夜 安井仲治「安井仲治写真作品集」
https://youtu.be/_ZYGtfVmWPM

第三夜 Walker Evans「American Photographs」
https://youtu.be/idKAOTFchw8

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「飯沢耕太郎と写真集を読む 番外篇 『植田正治作品集』を巡って」講座レポ

 

2月12日に、月に一度の連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」を開催しました。

「写真集を読む」では毎回、テーマに合わせて写真評論家の飯沢さんが“写真の味わい”についてお話しています。(これまでの講座の様子はこちら

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今回は、植田正治の決定版『植田正治作品集』(河出書房新社)の刊行記念として、飯沢さんと共に監修をつとめた写真史家・金子隆一さんに来ていただきました。

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2000年に亡くなってから17年が経ってもなお、多くの人を魅了する植田正治の写真世界。

この度の作品集は、本人が生前に発表した雑誌の初出をたどり、プリントやフィルムが無い写真に関しては、雑誌をスキャニングしています。そのため、展覧会やこれまで刊行されてきた写真集では見ることができなかった作品がたくさん収められているのが特徴です。

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モノクロのイメージが強く、カラー写真は80年代から晩年にかけての作品という印象が強い植田正治さんですが、雑誌をたどるなかで70年代からすでにカラー写真に力を入れて取り組んでいたことがわかったそうです。

飯沢さんは「シンプルな印象がありながらも、カラーだからこそ表現できる世界があって、単純化することで世界を浮かびあがらせていくような感じがします。」と、初期のカラー写真には新鮮なショックがあったことを話してくれました。

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大の甘党だった植田正治さん。トークの合間のおやつタイムでは、植田正治さんの妻、紀枝さんのレシピから「淡雪」というお菓子をご用意し、皆さんでいただきました。

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イベントも後半になると、植田さんとの思い出話も。

写真技術や戦前の写真について、多くのことを教わったという金子さんからは「植田先生が話すことの全ては『写真っていいよね』ということにつながっていました。」と植田さんとのエピソードもお話していただきました。

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トークのあとには「植田正治が愛した食卓」と題して、ご飯会も行いました。ご飯会のようすは「植田正治が愛した食卓」レポートをご覧ください。

金子さん、植田正治事務所の増谷さん、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

【お知らせ】

今年の「写真集を読む」からロングバージョンの記事を有料配信しています。
飯沢さんと金子さんのトークの全容はこちらをご覧ください!

連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」(ウェブマガジンmine)
※上記サイトにアクセスし、有料版にお進みください

1万字を超えるボリューム満点の内容で、作品集をお持ちの方はもちろんのこと、まだ本を見ていない方にも分かりやすく、植田正治の写真世界のおもしろさをたっぷり解説しています。

●目次●
1. 『植田正治作品集』 ―雑誌の初出ということ
2.  評価の根拠 ―時代の移り変わり
3.  カラー作品をひも解く
4.  <風景の光景>の再評価

 

写真/文 館野帆乃花

「植田正治が愛した食卓」レポート

「植田正治が愛した食卓」レポート

2月12日に金子隆一さん(写真評論家)と飯沢耕太郎さん(写真評論家)の河出書房新社から刊行された『植田正治作品集」をめぐるトークの後に「植田正治の愛したご飯会」を開催しました。

トークの内容は後日、詳しくレポートしますのでお楽しみに!
まずは、ご飯会の様子、アップします。

お孫さんの増谷寛さんから植田さんのエピソードを聞きながら、植田家に招かれた気分で宴が始まります。

*「じゃぶ」洋風すまし汁
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「植田は味噌汁がきらいでした。なので、植田が「じゃぶ」と名づけた洋風のすまし汁がよく登場しました。「じゃぶ」は

いい加減、適当という意味で使っていた方言です

鳥取の方言で「滅茶苦茶」の事を「じゃじゃくちゃ」と言うのから来ている気がします。

*柳カレイの干物

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「植田は骨のある魚が苦手だった。もともと食が細くぼんぼんだったので、骨のある魚は子供の頃から食べていなかったためなのかもしれません。でも、柳カレイの干物は何故か良く食べていました」

*もずく酢

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「もずく酢は毎日のように食卓に出ていました」

*あご野焼き(飛び魚の野焼きかまぼこ)

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山陰の特産品。

*天ぷら(魚のすり身の揚げたもの)

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鳥取でよく食べられる。

*大山鶏のハーブ焼き

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「食卓には肉の焼いたのはよく出ていました」

今回は、島根の名山大山(だいせん)で飼育している大山鶏にしました。

*伯雲軒のブドーパン。

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「植田は甘いもの好き。今回取寄せていただいた自宅の近くの老舗のパン屋さん伯雲軒のバタークリームが入ったブドーパンは次男でデザイナーだった植田充のお気に入りでした」

*菜の花の辛子和え

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*ごはん

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*板わかめ

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炙って食べます。山陰では日常品的に食べています。

*千代むすび 純米強力

「植田は下戸でお酒は飲みませんでした。

植田の自宅があった境港に行くと、千代むすびの宣伝が電柱にずーっと出ています。地元では一番メジャーな日本酒です」

*大山Gビール バイツエン

鳥取の地ビールといえば、これです

植田さんの知らない一面も楽しめたひと時となりました。
ご参加頂いた皆様、増谷さん、ありがとう!

「飯沢耕太郎と写真集を読む」番外篇 『植田正治作品集』を巡って

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「飯沢耕太郎と写真集を読む」番外篇 『植田正治作品集』を巡って

 足掛け5年あまりという長い準備期間を経て、河出書房新社から刊行された『植田正治作品集」は、まさに「決定版写真集」というのにふさわしい内容です。
全229点というボリュームもさることながら、初出の雑誌に当たってトリミングやレイアウトを決定したことによって、これまでほとんど写真集や展覧会のカタログに掲載されてこなかった作品を、多数収録することができました。

新たな、未知の可能性を持つ「写真する哲学者」植田正治の像が、くっきりと浮かび上がってきたといえるでしょう。
今回は同作品集ひも解きながら、監修者の飯沢耕太郎と金子隆一が、植田作品の魅力についてじっくりと語り合います。

植田正治が食べていた、奥様の紀枝さんのレシピによるおやつ付き。
上の写真の右の写真集の女性が紀枝さんです。

ぜひ足をお運びください。

◎植田正治の愛したご飯会
トークの後に、植田正治の愛したご飯会をやります。

みそ汁が苦手だった植田さんの愛したじゃぶ汁(洋風すまし汁)も作ります。
ほとんど毎日食卓に出ていたモズク酢も。
好物だったあごの焼き(飛び魚の野焼きかまぼこ)や赤かれいの干物などもでます。

お孫さんの増谷さんから植田サンのエピソードを聞きながら、植田家に招かれた気分でご飯を食べましょう。

別料金、3000円(ドリンク別)です。

2月12日(日)

15:00〜17:00

3000円(トークと植田紀枝さんのレシピによるおやつ付き)

トーク:金子隆一さん(写真評論家)
    飯沢耕太郎さん(写真評論家)

場所 写真集食堂めぐたま

*トーク終了後、植田正治の愛したご飯会をします。お時間ある方ご参加ください。(別料金、3000円、ドリンク別)

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。