「植田正治が愛した食卓」レポート
2月12日に金子隆一さん(写真評論家)と飯沢耕太郎さん(写真評論家)の河出書房新社から刊行された『植田正治作品集」をめぐるトークの後に「植田正治の愛したご飯会」を開催しました。
トークの内容は後日、詳しくレポートしますのでお楽しみに!
まずは、ご飯会の様子、アップします。
お孫さんの増谷寛さんから植田さんのエピソードを聞きながら、植田家に招かれた気分で宴が始まります。
「植田は味噌汁がきらいでした。なので、植田が「じゃぶ」と名づけた洋風のすまし汁がよく登場しました。「じゃぶ」は
いい加減、適当という意味で使っていた方言です
鳥取の方言で「滅茶苦茶」の事を「じゃじゃくちゃ」と言うのから来ている気がします。
*柳カレイの干物
「植田は骨のある魚が苦手だった。もともと食が細くぼんぼんだったので、骨のある魚は子供の頃から食べていなかったためなのかもしれません。でも、柳カレイの干物は何故か良く食べていました」
*もずく酢
「もずく酢は毎日のように食卓に出ていました」
*あご野焼き(飛び魚の野焼きかまぼこ)
山陰の特産品。
*天ぷら(魚のすり身の揚げたもの)
鳥取でよく食べられる。
*大山鶏のハーブ焼き
「食卓には肉の焼いたのはよく出ていました」
今回は、島根の名山大山(だいせん)で飼育している大山鶏にしました。
*伯雲軒のブドーパン。
「植田は甘いもの好き。今回取寄せていただいた自宅の近くの老舗のパン屋さん伯雲軒のバタークリームが入ったブドーパンは次男でデザイナーだった植田充のお気に入りでした」
*菜の花の辛子和え
*ごはん
*板わかめ
炙って食べます。山陰では日常品的に食べています。
*千代むすび 純米強力
「植田は下戸でお酒は飲みませんでした。
植田の自宅があった境港に行くと、千代むすびの宣伝が電柱にずーっと出ています。地元では一番メジャーな日本酒です」
*大山Gビール バイツエン
鳥取の地ビールといえば、これです
植田さんの知らない一面も楽しめたひと時となりました。
ご参加頂いた皆様、増谷さん、ありがとう!