身体に美味しい文化講座」カテゴリーアーカイブ

「第51回 身体に美味しい文化講座 黒川妙子の楽しい韓国舞踊 ☆呼吸が見える!韓国伝統リズムの世界を体験♪♪♪☆」レポート

【第51回 身体に美味しい文化講座
 黒川妙子の楽しい韓国舞踊
 ☆呼吸が見える!韓国伝統リズムの世界を体験♪♪♪☆】

伝統舞踊研究家の黒川妙子さんをお招きして、韓国舞踏についてのお話と実演をしていただきました。伝統音楽のリズムにのって様々な美しい小物の数々と素敵な衣装!なんと、それぞれの曲に合わせて、黒川さんが早変わり。衣装が違うんです。その数、なんと4種類! もちろん小道具が違います。どれも華やかできれい!

そして2部は、めぐたまのおかどめぐみこが作る韓国料理を味わいます。

昆布のジョン

菜の花のナムル

プルコギ

参鶏湯

干し柿巻

コーン茶

華やかな衣装と、太鼓のリズム、体が温まる韓国料理のいろいろ‥‥‥‥。
韓国の元気をもらった楽しいひと時でした。

次回の「身体に美味しい文化講座」は、お待ちかねの三田徳明先生の雅楽です。題して「雅楽と料理を楽しむ夕べ【10】華やかなりし奈良・天平時代~大仏建立と雅の世」。詳しくは下記のチラシに。
雅楽ちらし

身体に美味しい文化講座…癒しのハーピスト・彩愛玲レポート

【「第49回身体に美味しい文化講座…癒しのハーピスト・彩愛玲(SaiAiling)の世界【2】…
グランドハープが奏でる台湾茶葉のメロディー世界」レポート】

台湾にルーツを持つ癒しのハーピスト・彩愛玲さんのめぐたま2回目の演奏会は、長年にわたり植物による作曲を続ける藤枝守先生(九州大学名誉教授)の作品から、台湾茶葉の《植物文様》をグランドハープで奏でます。
他にみなさまに馴染みのある幾つかの曲も登場。


お話しと演奏の後は、おかどめぐみこによる台湾茶葉料理の数々が登場です。

*茶葉香蛋(ツアーイエー・シャンタン) プーアール茶の香り玉子

*茉莉(モーリー)香(シャオ)毛(マオ)豆(ドウ) ジャスミンの香り枝豆

*生菜貝雲吞(シェンツアイペイ・ユントン) 龍井茶スープワンタン

*清蒸烏龍鶏翅(チンジュン・ウーロン・ジーツー)手羽先の烏龍茶香り蒸

*翡翠凍(フェイツウイ・ドン・)冬瓜(ドングワ)つめた~い冬瓜の烏龍茶煮

*普洱(プーアル)茶(ツア・)蒸(ジュン)飯(ファン) 豚肉とザーサイのプーアル茶ご飯

* 普洱(プーアル)茶(ツア・)凍(ドン)露(ルー) 普洱茶ゼリー、キャラメルソース

「第44回身体に美味しい文化講座 …森山暁子の浮世絵江戸話し[4]… ☆今年は小粋に江戸でお月見☆」レポート

「第44回身体に美味しい文化講座 …森山暁子の浮世絵江戸話し[4]… ☆今年は小粋に江戸でお月見☆」レポート

9月10日は今年の「中秋の名月」です。
丁度この十五夜の日に、江戸文化研究者・森山暁子さんをお招きして「森山暁子の浮世絵江戸話し[4]…
☆今年は小粋に江戸でお月見☆」が開かれました。

お月見を描いた浮世絵を見ながら、江戸の月見をめぐる物語を伺います。
秋の風物詩でもあるお月見が、庶民の間にまで浸透したのは江戸時代と言われています。
当時は二十六夜の月待ち・十五夜・十三夜と幾度ものお月見が行われていたそうです。


森山さんのお話が終わると、次はおかどめぐみこの作る、月や秋にちなむ江戸料理の宴です。


*枝豆(「古今料理集」より)
「青豆枝豆共 9月をかきるへきか。賞翫は夏中たるへし。
えた豆は常の如くかためにゆにをしてうすかわを取用へし。但ゆにやわらかなれはあしし。」とある。


*里芋と葱のふくめ煮(「鬼平犯科帳「土蜘蛛の金五郎」」より)
「「ふうむ・・・」平蔵は、里芋を口にし、感心をした。
里芋と葱とは、ふしぎにあうもので、煮ふくめた里芋に葱の甘味がとけこみ、なんともいえずにうまい」とある。


*賀茂茄子の鶏味噌(「八百善料理通」より)
大きな賀茂茄子に江戸味噌を使った甘目の鶏味噌をかけて。


*苞豆腐(つととうふ)(「豆腐百珍 佳品」より)
「とうふよく水をしぼりあまさけをすりまぜて棒の如くとりて竹簀に巻き蒸して小口切りにす」とある。


*青菜としめじと菊の花のおひたし(「古今料理集」より)
「ひたし物は 煎酒に醤油出しをくわへ 一わり程からくして万の物をひたし用へし 勿論ものゝによるへし 作意、今日は昨日の重陽の節句の菊の花を加えて」とある。


*小鮎飯(「素人庖丁」より)
江戸時代人気の鮎料理。多摩川の鮎を鮮度よく運ぶのに鮎飛脚も登場! 今日は九頭竜川の天然鮎で。


*菓子 月見団子(「料理簡便集」より) 白玉団子とあずき
「糯米 粳米 等分洗てほし・・・丸めて湯煮をして砂糖 豆の粉かけ」とある。

「東都歳事記」には、十五夜の朝に団子を作る記述があるが、団子の大きさは三寸五分(約10cm)と。
月見団子をかざるようになったのは江戸中期以降。
一寸五分、テニスボールほどある大きの団子を下段に9個、中段に4個、上段に縦に2個飾った。横に飾ると仏事になる。

「第41回身体に美味しい文化講座 …原きよの[村井弦斎 食語り]… 華やかなりし明治の素敵な料理の世界へのお誘い」レポート


「第41回身体に美味しい文化講座 …原きよの[村井弦斎 食語り]… 華やかなりし明治の素敵な料理の世界へのお誘い」レポート

2022年5月21日に開かれた「第41回身体に美味しい文化講座」は[村井弦斎 食語り]の2回目です。
第1部は、明治のベストセラー小説「食道楽」の「春の巻」から「夏の巻」のハイライトを、今回も朗読家・原きよさんが北床宗太郎さんのバイオリンの音と共に朗読します。

朗読の時間のあとは、おかどめぐみこが作る「食道楽」に紹介されたメニューの数々のご飯タイム。
お料理上手なお登和が、結婚相手の両親のために作った夕食から選んで作った。
なんと、1回の食事に36種も出てくる!


豆腐の吸い物<お吸い物>
これもお豆腐を柔らかくするため極く少しの葛を溶いて汁へ入れます。お鍋からよそう前にお椀の底へ山葵の卸したのを置いてその上から汁を注ぐと味がよくなります。


鰆の玉子ソースかけ<魚料理>
玉子ソースは先ずバターを鍋で溶かして米利堅粉をいためてそれへスープと玉子の黄身と塩と酢を交ぜて弱火でよくかき回しながら濃くなった時ひから卸して柚の絞り汁を加えるのです。柚の代わりにレモンを使えばなお結構です。それを焼いた鰆にかけて出しますがほかのお魚へかけてもようございます。


豚饅頭<豚料理>
豚のロースといって赤い肉を細かく叩いて少しの胡麻の油と塩と玉葱あるいは葱と一緒にまた叩き交ぜて置いて、これから米利堅粉をお酒で捏ねて柏餅の皮のような皮を拵えて豚を包みます。これを食べる前に良く蒸すのですが温かい処をお客に出して酢醤油をつけて薬味を添えて食べるのです。支那人はご飯の代わりにたくさん食べるそうです。


牛蒡の柔煮<野菜料理>
最初昆布を入れて牛蒡を二時間ばかり湯煮たのだが、昆布入れると妙に柔らかくなるね。・・・なるほど柔らかい、牛蒡が舌で潰れる。


鶏の緑煮<肉料理>
細かく切った肉を酒と味醂と醤油でよく煮ましてそれから湯煮青豆を入れてまた煮て溶き葛でドロドロにします。


林檎のフライ<果物料理>
玉子と米利堅粉と塩と砂糖で衣を拵えてう薄く切った林檎をくるんで油で揚げる・・・・これはちょいと食べると林檎と思えないでどんなに美味うございましょう。

米のプデン<米料理>
まず一杯の米を五杯の牛乳へ二時間ほど漬けておき、それへ砂糖一杯を加えて火にかけ粥のように柔らかく炊き、もし堅すぎると思わば途中にて牛乳を加えてもよし、出来上がりしものへナツメッグを少し加えてプデン型かブリキ鉢へ入れて別にテンパンへ少しお湯を注いでその中へ今の鉢をいれたまま二十五分の間蒸焼きにして、一旦テンピより出し、上面へジャムをぬり玉子の白身へ砂糖を交ぜて泡立てたものに上飾りをなしてまたテンピへ入れて五分間ほど焼くなり。これは玉子を用いざれども味は帰って良し。

36種に入っていないが、小説の中で用意したものからの、いくつか制作。
めぐたま風にアレンジしたものもあり。

ご飯 椎茸飯
椎茸に味を漬けてザっと煮ておいてその汁と一緒にご飯へ炊き込むのですが、略式にすれば椎茸をよく煮てご飯をお釜から移す時よく掻き交ぜてもできます。

漬物 手製めぐたまの糠漬け
お茶 三年番茶

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回は
第38回 身体に美味しい文化講座
相馬淳子のラオス便り!
天然染料・シルクを使った美しいラオスの手織物のお話し

日時 : 2021年7月23日(土) スタート 11:00~(受付10:30~)
会費 : 5,500円(映像とお話し&ラオス料理)

お問い合わせ : ㈱ラサ/畠中 lhasa@titan.ocn.ne.jp 090-4425-4263

 

第40回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ[8] 江戸から明治へ~明治維新の新しい雅楽の世界レポート

第40回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ[8] 江戸から明治へ~明治維新の新しい雅楽の世界レポート

4月16日に開催された雅楽の会、なんと、年に一回の開催で8回目を迎えます。
今回も三田徳明さんの、楽しくわかりやすいお話。
明治に入っての雅楽の取り扱われ方、政治の中の立ち位置など目から鱗の話がどんどん出てきます。

もちろん、演奏も。
最初は「平調 越天楽」。
次は毎回お馴染みの「平調 越天楽」を今様で会場のみんなで歌います。
作詞はおかどめぐみこです。

続いては、新橋〜横浜間に鉄道が開通した時の式典で演奏された雅楽。
「慶雲楽」と「還城楽」。

最後に「君が代」。
これは実は奥好義との話。この歌のベースには雅楽があるそうです。

そして、第2部は明治のごはん。


お料理の説明をするおかどめぐみこさん。


牛鍋。味噌が入ってます。
明治元年創業で、当時の味を守り続けている横浜「EMC太田さんなわのれん」の牛鍋を参考にしました。


マッケローニサラド(マカロニサラダ)
日本で最初の西洋料理解説書「西洋料理指南」(1872年、明治5年)でマカロニが紹介されている。
村井弦斎のまいないソースで和えた。

コルリ(カレーライス)
「西洋料理通」のなかで「カリードヴィル・オル・ファウル」の作り方が載っている。


アイスクリン。
明治2年横浜馬車道に元旗本の町田扇造が「あいすくりん」の名称で初めて販売。