月別アーカイブ: 2016年4月

「「笑顔の花飾り3」富山のお話とチューリップのレイ作り」レポート

「笑顔の花飾り3」富山のお話とチューリップのレイ作りレポート

4月23日土曜日、大谷幸生さんの「笑顔の花飾り3」富山のお話とチューリップのレイ作りの会、行われました。

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前日、ANAの機内誌「翼の王国」の為に、チューリップ農家の取材、レイ作りのため、富山に行っていた大谷さん。
そのときのお話から、会は始まります。
写真に写っているのは、球根用のチューリップの花を機械で落としているところ。
そうすると、栄養が花に行かずに、球根にたまります。
大谷さんが落とされた花を使って、レイを作り、農家の人にまとってもらう企画でした。

そのチューリップを大谷さんが富山から運んで来てくれて実現したのが今回のチューリップのレイ作り。
大谷さんは、花代を払おうとしたら農家の方がいらないとおっしゃったそうです。
そこで、「今回の会費は食器を買って、九州の地震のボランティアをしている友人に送ります」と大谷さん。

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チューリップは何色も、そしてたくさんあります。

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ひとり30個ずつとっても、まだ余裕の数。
贅沢な花選びです。

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これで30個。

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大谷さんがつくり方を説明。
針に糸を通します。

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チューリップに糸を通します。
ゆっくり慎重にやらないと、チューリップをつぶしたり、糸が斜めに通ったりします。

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みんな真剣にレイ作りに没頭。
机の上にチューリップがひろがります。きれい!

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思い思いのレイをつけての集合写真。
春一杯、贅沢なチューリップのレイが出来ました。

大谷さん、参加者の皆さん、ありがとう!

また、材料が手に入る時にやりたいなあと思っています。乞うご期待。

「飯沢耕太郎と写真集を読むvol.21 肖像写真集を読む/ナダールとザンダーを中心に」講座レポ

 

「なぜ人は人を撮り、写真に残そうとするのか」

4月16日に開かれた、月に1度の連続講座「飯沢耕太郎と写真集を読む」は、そんな問いを出発点に“肖像写真”について見ていきました。
(これまでの講座の様子はこちら

めぐたまにずらりと並ぶ5000冊以上の写真集から、本の持ち主、飯沢さんが選んだのは19世紀にポートレート様式を確立したナダールと、20世紀にその時代に生きる人々の姿を残そうとしたアウグスト・ザンダーの2人の写真集です。

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写真が発明される以前は画家に自分の肖像画を描いてもらうことだけが、自分の姿を残す手段でした。お金も時間もかかる肖像画を描かせることができたのは王族や貴族など特権階級の人々に限られ、肖像画は権威の象徴であったと言えます。

19世紀になり、写真の登場によって新しい肖像画のスタイルが確立します。
飯沢さんはこの新しいスタイルを「牛丼」に例え、写真は肖像画に比べて「安い・早い・うまい(正確な描写)」と説明します。19世紀の産業革命とともに、写真館が次々と登場し、肖像写真は瞬く間に中流階級の人々の間で広まっていきました。

安価で手軽な肖像写真が普及すると、人々は写真に写る自分の姿に個性を求めるようになります。19世紀、古典的な肖像写真の様式を確立したのがフランスの写真家ナダールです。元々、風刺画家だったナダールは写真の時代を感じ、1854年にスタジオを開設。顔に表れる内面性やその人のもつ雰囲気をライティングやポーズによって引き出し、演出する方法を模索しました。

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ナダールの確立した様式は、肖像画のスタイルを踏襲するものであり、20世紀になると肖像写真に限らず、絵画的な写真を否定する動きが見られるようになります。

そのきっかけとなったのが第一次世界大戦であり、写真はありのままの現実を写すべきではないのかという問いが肖像写真にも向けられるようになりました。

その問いを問い続け、「20世紀の人間たち」を余すところなく写真に残そうとしたのがドイツの写真家、アウグスト・ザンダーです。

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彼は20世紀に生きる人々を職業や社会的な立場によって分類し、あらゆる立場の人々を対等に写真に収めようとします。ザンダーの写真はその人の身なりやその人のいる場所、表情、しぐさを捉え、1人の人生が1枚の写真によって語られています。

そしてその写真は職業や社会的な立場で分類されることによって、固有の物語ではなくなり、人間の有り様として私たちに「人間とは何か?」と語りかけてきます。

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ナダールとザンダー、19世紀と20世紀を代表する2人の写真家の肖像写真から、自分の姿を残したいという人々の変わらない欲求と、時代によって変化し広がっていく肖像写真の可能性を見ていきました。

次回のテーマは「ヌード写真」です。こちらも写真を通して人間の姿や欲求、なぜ写真を撮るのかを一緒に考えていく時間になりそうです。

次回もたくさんの方々のご参加、お待ちしております!

【次回講座のごあんない】

飯沢耕太郎と写真集を読むvol.22 「ヌード写真集を読む」

5月15日(日)

10:00~11:30

2500円(三年番茶付き) 学生割引 1500円(三年番茶付き)

定員 15名

場所 めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。

*飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。(休日ランチ1500円)

 

写真/文 館野帆乃花

 

飯沢耕太郎と写真集を読むvol.23 「ウォーカー・エヴァンズ『アメリカン・フォトグラフス』を読む」

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飯沢耕太郎と写真集を読むvol.23
「ウォーカー・エヴァンズ『アメリカン・フォトグラフス』を読む」

ウォーカ・エヴァンズの『アメリカン・フォトグラフス』(American Photographs 1938)は、写真集の歴史を変えた画期的な出版物です。ニューヨーク近代美術館での個展のカタログとして出版されたこの写真集で、エヴァンスは純粋に写真の選択と並びだけで、「1930年代のアメリカ」を総体的に浮かび上がらせようとしました。ロバート・フランクをはじめとするその後の写真家たちに、決定的な影響を与えたこの写真集1冊を、徹底的に読み解きます。スライド上映あり。ぜひ足をお運びください。

6月19日(日)

10:00~11:30

2500円(三年番茶付き) 学生割引 1500円(三年番茶付き)

定員 15名

場所 めぐたま

* お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。

*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。

*飯沢さんと一緒にランチを食べる方は事前にお申し込みいただけると嬉しいです。(休日ランチ1500円)

TOKYO油田2017始めました!

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写真集食堂めぐたまは、TOKYO油田2017に参加しはじめました。

みなさんは天ぷらやフライドチキンで使った油、どうしてます?
固めて捨てたり、新聞紙に吸わせたりなどして捨てていますよね。
そういう使用済みの食用油を回収して資源としていかそうというのが「TOKYO油田2017」。
石けんを作ったり、車を動かしたり、電力を作ったりしています。

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めぐたまはそのための回収ステーションになりました。
油をペットボトル容器に入れてお持ちください。

レジの前の棚の下にある、紺色の缶の中に集めます。
容器のママ回収します。
くれぐれも、油をそのまま入れないでください。

油をお持ちの方、めぐたまのスタッフに一声かけててね。

「TOKYO油田2017」とは(サイトより)
東京地域で使われた家庭や事業者の天ぷら油を回収し、二酸化炭素を増やさないバイオディーゼル燃料などへの再資源化を通して、生活環境の改善に貢献していくための、新時代のリサイクルプロジェクトです。
詳しくはサイトへ

•TOKYO油田2017
http://www.tokyoyuden.jp
・回収ステーションページ
http://tokyoyuden.main.jp/facebook/23ku.html#shibuyaku
・TOKYO油田2017 FACEBOOK
https://www.facebook.com/TOKYOyuden2017/

食用油でつくった石けん。
めぐたまでも売っています。

皆さんのご参加お待ちしています。

マルティン・チャンビ写真展 スペシャル・トーク

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FOTO:ⒸMARTIN CHAMBI/Archivo Fotografico Martin Chambi, CUSCO

マルティン・チャンビ写真展 スペシャル・トーク

マルティン・チャンビ(1891年~1973年)はペルーを代表する写真家。先住民の出身で、1920年代から50年代にかけてクスコの住民たちやマチュピチュ遺跡などの素晴らしい写真を残しました。ガラス乾板に刻まれたその数は合計2万点以上。誇り高き先住民のポートレートは、堂々としていて威厳を感じさせます。

作品は1979年にMoMAニューヨーク近代美術館はじめ、ロンドン、パリ、アルル、ミラノなどの欧米やラテンアメリカの主要な美術館で紹介されてきました。

その彼の日本初の本格的な写真展が、現在東京・広尾のペルー大使館で開催中です。展覧会を企画・構成を担当したカーニバル評論家/ラテン系写真家の白根 全さんと写真評論家の飯沢耕太郎さんが、チャンビの作品について語り合います。ぜひ足をお運びください。

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MARTIN CHAMBI写真展
ペルー大使館 視聴覚ホール「マチュ・ピチュ」
4月19日(火)~5月16日(月) 11時-17時 (金曜日は20時まで)
日祝休館
入場無料
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マルティン・チャンビ写真展 スペシャル・トーク

◆内容
チャンビ写真ギャラリー・ツアー(ペルー大使館 視聴覚ホール「マチュ・ピチュ」)
15時30分~17時
白根 全さん(本展の企画、カーニバル評論家/ラテン系写真家)
飯沢耕太郎さん(写真評論家)

*終了後、徒歩3分の写真集食堂めぐたまで、白根さん、飯沢さんを囲んでの夕食会があります。ペルー料理も出る予定です。
ぜひご参加ください。

写真集食堂めぐたま
https://megutama.com

◆日時
4月30日(土)
15:30から

◆場所
ペルー大使館 視聴覚ホール「マチュ・ピチュ」
東京都渋谷広尾2-3-1
03-3406-4243
http://embajadadelperuenjapon.org/ja/

◆会費
スペシャル・トーク 投げ銭
夕食会 3000円(お料理のみ)位の予定です。
*スペシャル・トークのみでも参加できます。

●お申し込み megutamatokyo@gmail.com
*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。
*前日、当日のキャンセルは準備の都合がありますので、キャンセル料をいただきます。ご了承ください。