第14回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【3】 平安時代・後期〜源氏物語から始まる雅の世界レポート

第14回 身体に美味しい文化講座 雅楽と料理を楽しむ夕べ【3】 平安時代・後期〜源氏物語から始まる雅の世界レポート

三田徳明雅楽アンサンブルをお迎えしての雅楽の会、3回目は平安時代の後期にフーチャー。

三田徳明さんのわかりやすい雅楽の説明と楽器の説明。

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演目は「皇麞急」、朗詠「新豊」「青海波」。
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舞楽「胡蝶」。
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後半は平安時代・後期の宴です。
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きたひ/硬い乾き物/するめ、炒り黒大豆。

奈万須(なます)/なます/氷頭なます
『延喜式』に「越後からの貢物として氷頭があった」とあり。
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加須毛美(かすもみ)/粕に漬けた肉/豕(ゐのこ)のかすもみ。
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保之以平(ほしいを)/干した魚/イワシの丸干しとイワシの焼き干し。紫式部が好きだった。 
『延喜式』に 「備中、周防より鰯の貢物が届いた」とあり。
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以利毛乃(いりもの)/水気がなくなるまで煎り付けたもの/太加無奈(筍)のいりもの。竹の子としいたけのいったもの。
『医心方』に「竹子、味は甘で無毒、消渇に効あり.水の循環をよくして気を益す」とあり。
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由天毛乃(ゆでもの)/ゆでたもの/若菜の茹でもの。 
『源氏物語 若菜 上』に「光源氏が花の賀の時に若菜の羹を食べた」とあり。
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阿倍毛乃(あえもの)/和え物/柚の汁あえ(ゆのしるあえ)。 
『蜻蛉日記』に「橋寺という旅籠に泊まった時に、切り大根(おほね)、柚の汁してあへしらひて、まづ出だしたり」とあり。
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和若布(にぎめ)/柔らかい海藻/若布の煮物、伯耆の板わかめ。
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阿豆毛乃(あつもの)/温かい汁/きのこの羹(きのこ汁) 
『今昔物語 巻第二十八』に「尼ども山に入り、茸を食ひて舞いしこと」とあり。
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加由(かゆ)/しるかゆ/以毛加由(いもがゆ)(薯蕷粥)。
       かたかゆ/白米、たかきび、もちきび。
粥には「かたかゆ―今のごはん」と「しるかゆ」あり。さらに水を多くすると「古美都(こみず)」。

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炒り米

唐菓子/糫餅(かんべい/まがり)/ニッケとゴマの揚げ菓子。
京都の下賀茂神社の神饌として存在している。現在は糯米粉に蜜を加えて捏ね、腕輪形にして油で揚げて作られる。
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めぐり/調味料/塩、酒、酢、鮎醤(ひしお)
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